産婦人科初診での悪露|基礎知識と正しい対処法


出産後に経験する**悪露(おろ)**は、多くの産後女性にとって日常的な現象です。しかし、初めての産後は「量や色が正常か」「いつまで続くのか」と不安になることもあります。この記事では、悪露の基礎知識と、産婦人科初診で知っておきたい対処法をわかりやすく解説します。


1. 悪露とは?

**悪露(おろ)**とは、出産後に子宮から排出される血液や組織のことを指します。

  • 内容:血液・粘液・子宮内膜の一部・胎盤の残り

  • 役割:子宮を元の大きさに戻すための自然な排出

  • 期間:通常は出産後2~6週間程度で徐々に減少


2. 悪露の色や状態の変化

出産直後から回復に伴い、悪露の色や状態は変化します。

時期 色・状態 特徴
1~3日 赤色 血液が多く、量も多い
4~10日 赤褐色 出血量が減り、血の混じった粘液
2~3週間 ピンク色~褐色 子宮の回復に伴い徐々に薄くなる
4~6週間 黄色~白色 粘液状で少量、ほぼ終了

※色が鮮血に戻ったり、悪臭がある場合は、感染症や出血異常の可能性があるため早めに産婦人科を受診しましょう。


3. 悪露の量の目安

  • 初日はナプキン1枚がすぐにいっぱいになるくらい多め

  • 1週間で量は半分以下に減少

  • 2~4週間で少量に

  • 6週間以降はほとんど出なくなるのが正常

量が極端に多い、血塊が大きい、長期間続く場合は医師に相談が必要です。


4. 正しい対処法

1. 衛生管理

  • 生理用ナプキンで対応する

  • おりものシートは細菌繁殖のリスクがあるため避ける

2. 休養と体のケア

  • 無理な運動や重い荷物は避ける

  • 栄養バランスの良い食事で回復をサポート

3. 経過観察

  • 色・量・においをチェック

  • 異常があれば早めに産婦人科に相談

4. 感染症の予防

  • ナプキンはこまめに交換

  • 手洗いを徹底


5. 産婦人科初診で聞かれること

初めての産後受診では、医師が悪露の状態や回復状況をチェックします。質問されやすいポイントは以下です。

  • 悪露の色や量、血の塊の有無

  • 悪臭の有無

  • 腹痛や発熱などの症状

  • 排尿や排便の状態

これらを正確に伝えることで、適切なアドバイスや処置を受けられます。


まとめ

悪露は出産後の自然な回復プロセスの一部で、色や量、期間に変化があることが正常です。

  • 初日は量が多く、時間とともに減少

  • 色は赤色→褐色→黄色・白色に変化

  • 異常がある場合は早めに産婦人科受診

正しい知識とケアで、安心して産後の回復をサポートしましょう。

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