大丈夫!妊娠初診で「基礎体温を測っていない」時の正しい伝え方と、医師に伝えるべき3つの重要情報


はじめに:基礎体温なしでも、あなたの妊娠状況は正確にわかります

妊娠の可能性があるとき、産婦人科の初診で必ず聞かれることの一つが、「基礎体温は測っていましたか?」です。基礎体温は、排卵日正確な妊娠週数を推定する上で、医師にとって非常に重要な情報だからです。

しかし、「妊娠を意識していなかったから測っていなかった」「不規則で記録が途絶えてしまった」という方は多く、**「基礎体温がないと妊娠週数がわからないのでは?」**と不安に感じてしまうかもしれません。

安心してください。基礎体温の記録がなくても、超音波(エコー)検査という確実な方法で、あなたの妊娠週数や赤ちゃんの状態は正確に確定できます。

この記事では、妊娠初診で**「基礎体温を測っていない」と伝える際の正しい伝え方のコツと、その代わりに医師に伝えるべき3つの重要情報**を徹底解説します。これらの準備をして、不安なく初診に臨みましょう!


1. 基礎体温を測っていない時の「正しい伝え方」

受付や問診の際、医師や看護師にどのように伝えればスムーズでしょうか。

伝え方の基本:潔く「なし」と伝え、代替情報を提供する

最も大切なのは、測っていないことに負い目を感じず、その代わりに医師が週数を推定するための他の情報を正直に提供することです。

  • NG例: 「すみません、たまに測ってはいたんですが、よくわからなくて…」(あいまいな情報でかえって混乱させる)

  • OK例: 「基礎体温はつけていません。ただ、最終月経の開始日は○月○日です」

  • OK例(月経不順の場合): 「基礎体温はつけていませんが、普段から生理周期が不規則です。最後に生理が来たのは○月頃でした」

このように、「基礎体温はない」という事実と、「代わりにある情報」をセットで伝えることで、医師はエコー検査へとスムーズに移行できます。


2. 基礎体温がない代わりに「医師に伝えるべき3つの重要情報」

基礎体温の記録がない場合、以下の情報が妊娠週数推定の重要な手助けになります。

重要情報1:最終月経の「開始日」

最も基本となる情報です。月経周期が比較的規則的な方は、この日を妊娠0週0日として、暫定的な出産予定日が計算されます。

  • 伝えるべきこと: **最終月経が「始まった日」**を西暦と日付で正確に伝えてください。

重要情報2:普段の「月経周期の状況」

月経周期の規則性によって、医師の週数推定の確度が変わります。

  • 規則的な場合: 「周期は28日〜30日規則的です」と伝えましょう。この場合、最終月経日が正確な週数に近い可能性が高いです。

  • 不規則な場合: 「周期は35日以上不規則です」または「数ヶ月に一度しか来ません」と伝えましょう。医師は最終月経日からの計算は当てにならないと判断し、エコー検査をより重視します。

重要情報3:最も可能性の高い「排卵・性行為の時期」

排卵日を特定する目的で、心当たりのある性行為の時期を伝えることも重要です。

  • 伝えるべきこと: **「妊娠した可能性が最も高い性行為の時期(○月○日頃)」**を伝えましょう。この情報があれば、妊娠時期を大きく外すことなく、週数を推定することができます。


3. 最終的な週数は「エコー検査」で確定する

基礎体温や最終月経日から計算される週数は、あくまで暫定的な目安に過ぎません。最終的に最も正確な週数を確定するのは、エコー検査です。

CRL(頭殿長)の測定で確定

妊娠7週頃から11週頃にかけて、**胎児の頭からお尻までの長さ(CRL: Crown-Rump Length)**を測定します。この時期の赤ちゃんは、どの赤ちゃんもほぼ同じ速さで成長しているため、CRLを計測することで、誤差が少なく正確な週数が確定できます。

  • ポイント: 基礎体温の記録がない場合でも、このCRLによる計測結果が、あなたの正式な出産予定日として採用されることになります。


おわりに:不安は医師に任せて、リラックスして初診へ

**「基礎体温を測っていない」**という事実は、まったく気に病む必要はありません。多くの妊婦さんが同じ状況で初診を受けています。

大切なのは、最終月経日月経周期の状況といった、**「代替できる情報」**を正確に医師に伝えることです。あとはプロである医師と最新のエコー機器に任せ、安心して赤ちゃんの成長を確認しましょう。