産婦人科の初診、どう伝えればいい?妊娠検査から診察時間まで徹底ガイド


「もしかして妊娠かも?」と感じて、いざ産婦人科へ行こうと思っても、「受付でなんて言えばいいんだろう?」「どんな検査をするの?」「どれくらい時間がかかるんだろう?」と、不安や疑問でいっぱいになりますよね。

特に初めての妊娠や産婦人科の受診は、誰でもドキドキするものです。でも大丈夫!このガイドを読めば、初診の流れや伝え方、準備すべきことがわかり、安心して病院に向かうことができますよ。

1. 産婦人科の初診、受付で「なんて言う?」不安を解消!

妊娠の可能性がある場合、受診の目的をハッキリ伝えることが大切です。まずは電話予約、そして当日の受付でどのように伝えればスムーズかを見ていきましょう。

電話予約の伝え方

産婦人科は予約制のところが多いです。電話をかける際は、以下の情報を伝えましょう。

伝えるべきこと伝え方(例)ポイント
初めての受診であること「初めて受診します。」新しいカルテ作成や問診の時間調整につながります。
受診の目的「妊娠検査薬で陽性反応が出たので、診察をお願いしたいです。」妊娠の確認が目的であることを明確に伝えます。
最終月経日「最終月経の開始日は○月○日です。」妊娠週数を推定する上で非常に重要な情報です。

もし、妊娠検査薬を使っていなくても、「生理が○日遅れていて、妊娠の可能性があるかもしれません」といった伝え方でも問題ありません。

当日受付での伝え方

予約済みの場合は、受付で保険証を提出し、「予約した〇〇です」と伝えます。予約なしで受診できる病院の場合は、「初めてです。妊娠検査薬で陽性が出たので、妊娠しているか診ていただきたいのですが」と伝えればOKです。

受付後は、問診票の記入を求められるのが一般的です。

2. 妊娠初診の「診察時間」と全体の流れ

初診は、妊娠が確定していない段階での検査や問診が含まれるため、通常の妊婦健診よりも時間がかかる傾向があります。

初診にかかる時間の目安

診察そのものの時間(医師との対話、内診、エコー検査など): 15分〜30分程度

病院滞在時間の目安: 1時間〜3時間程度

項目所要時間(目安)備考
受付・問診票記入10分〜30分事前準備で短縮可能
待ち時間30分〜120分以上病院の混雑状況により大きく変動
診察・検査(尿検査、内診、エコーなど)15分〜30分検査内容により変動
会計・次回の予約10分〜20分

トータルで2時間前後はみておく方が安心です。特に、土曜日や平日の夕方などは混み合う傾向があるため、時間に余裕をもって受診しましょう。

初診時の具体的な流れ(一般的な例)

  1. 受付:健康保険証を提出し、問診票を受け取ります。

  2. 問診票の記入:現在の体調、最終月経日、生理周期、既往歴、アレルギー、飲酒・喫煙歴などを記入します。

  3. 尿検査:妊娠判定の確認や、尿糖・尿蛋白の確認のために行います。

  4. 問診:医師や看護師が問診票の内容に基づき、詳しく聞き取りを行います。

  5. 診察(内診・経腟超音波検査):子宮の中に赤ちゃんが入っているか(子宮外妊娠でないか)、心拍が確認できるかなどを調べ、妊娠週数を確定します。

  6. 結果説明:医師から診察や検査の結果について説明を受けます。

  7. 会計:診察を終え、会計を済ませます。

3. スムーズな診察のための「初診準備」チェックリスト

初診をスムーズに進め、医師に正確な情報を伝えるために、事前の準備が重要です。

必須の持ち物

  • 健康保険証(またはマイナンバーカード):妊娠の確認自体は保険適用外(自費診療)ですが、病気の治療などが必要になった場合に備えて必要です。

  • 現金:初診は保険適用外の検査があるため、5,000円〜15,000円程度の費用がかかることがあります。病院によってはクレジットカードが使えない場合もあるため、少し多めに用意しておくと安心です。

  • 生理用ナプキン:内診後にわずかに出血することがあるため、持っていくと安心です。

  • お薬手帳(または服用中の薬のリスト):現在服用している薬やサプリメントがある場合、医師に伝えるために必要です。

  • 基礎体温表(つけている場合):妊娠週数の推定に役立ちます。

医師に伝える「メモ」の準備

問診票に記入する内容や、緊張して忘れがちな情報をあらかじめメモしておくと、落ち着いて診察を受けられます。

メモしておくべき項目詳細
最終月経開始日妊娠週数を確定するための最も重要な情報です。
生理周期普段の周期が何日くらいかをメモしておきましょう。
現在の体調・症状つわり、微熱、だるさ、出血など、気になる症状を具体的にメモ。
既往歴・アレルギー過去にかかった大きな病気や手術、アレルギーの有無。
聞きたいこと妊娠中の生活、仕事、食事、今後の健診スケジュールなど、医師に質問したいことをまとめておきましょう。

おすすめの服装

内診(経腟超音波検査など)があるため、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。

  • スカートやワンピース:内診台に上がる際、下着とストッキングを脱ぐだけで済み、手間がかかりません。

  • 袖をまくりやすいトップス:採血を行う場合があるため。

4. 初診でよくあるQ&A

Q. いつ頃、産婦人科を受診するのがベスト?

A. 妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、最終月経開始日から数えて5週目後半〜6週目頃の受診が推奨されます。早すぎると、胎嚢(赤ちゃんが入る袋)や心拍が確認できず、後日再受診になることがあるためです。

Q. 内診が怖い・恥ずかしいです。

A. 産婦人科の医師は、内診に抵抗がある方がいることを理解しています。ほとんどの病院では、内診台と医師の間にカーテンがあり、プライバシーに配慮されています。もし不安が大きい場合は、**「内診が苦手です」**と事前に看護師や医師に伝えておきましょう。痛みを和らげるように配慮してくれたり、場合によっては経腹エコー(お腹の上からのエコー)を検討してくれることもあります。

Q. 初診でいきなりエコー検査をするの?

A. 妊娠の確認が目的の場合、ほとんどのケースで**経腟超音波検査(内診台でのエコー)**が行われます。これは、子宮の中に胎嚢が確認できるか、心拍があるかなど、妊娠の状態を正確に把握するために必要な検査です。


産婦人科の初診は、新しい命の始まりを確認する大切な一歩です。伝え方や流れがわかれば、不安も軽くなるはず。準備をしっかりして、リラックスして受診に臨んでくださいね。優しい先生や看護師さんが、きっとあなたの不安に寄り添ってくれますよ。