産婦人科初診で「なんて言う?」不安な内診の乗り越え方
「妊娠したかも」と喜びを感じる一方で、初めての産婦人科、特に内診に対して強い不安や抵抗を感じる方は少なくありません。デリケートな部位の診察ですから、「怖い」「恥ずかしい」と感じるのは自然なことです。
しかし、妊娠初期の初診で内診(経腟超音波検査)を行うのは、子宮外妊娠など、母子の安全に関わる重大なリスクがないかを確認する最も重要なステップです。
あなたの不安を解消し、安心して診察を受けるための具体的な伝え方と、内診をスムーズにするリラックスのコツをご紹介します。
1. 診察前に不安を「なんて言う?」伝えて配慮を求める
内診が不安なときは、我慢せずに必ず医師や看護師に伝えてください。正直に伝えることで、病院側も最大限の配慮をしてくれます。
【そのまま使える!不安を伝える3つの例文】
診察室に入る前、または内診台に座る前に、落ち着いて伝えましょう。
伝えるタイミング | おすすめの伝え方 | 目的(病院側の配慮) |
問診時(診察前) | 「内診に強い抵抗感があり、とても緊張しています。痛みを感じやすいかもしれません。」 | 事前に不安を共有し、医師や看護師の声かけや動きを丁寧にする配慮を引き出します。 |
内診台に上がったとき | 「すみません、緊張で体に力が入ってしまうかもしれません。少しゆっくり進めてもらえますか?」 | 検査の進行速度を調整してもらい、あなたがリラックスできる時間を作ってもらいます。 |
検査器具に不安があるとき | 「可能であれば、小さい器具を使っていただけますか?(または、初めてなので器具について説明がほしい)」 | 恐怖心を和らげるために、器具のサイズや手順の説明を事前に求めて不安要素を減らします。 |
内診が怖いのはなぜ?その理由を理解する
あなたが内診に不安を感じる背景には、「何をされるかわからない」「痛いのではないか」「恥ずかしい」といった要因があります。
妊娠初診の内診(経腟エコー)は、実は子宮や卵巣のすぐ近くから超音波で確認するためのものです。お腹からのエコーでは見えにくい妊娠初期の赤ちゃんを鮮明に確認し、子宮外妊娠の早期発見と正確な出産予定日の決定という、非常に大切な目的があります。
2. 不安を軽減!内診をスムーズにするための「行動」
不安を言葉で伝えたら、次はあなたの体と心の準備です。体が緊張していると、筋肉が硬くなり、かえって痛みを感じやすくなります。
究極のリラックス法は「深呼吸」
内診台に上がって準備ができたら、次の行動を試してみてください。
ゆっくりと「息を吐く」ことに集中する:緊張すると私たちは無意識に息を止めがちです。大きく息を吸い込むよりも、長くゆっくりと息を吐き出すことで、全身の筋肉が緩み、リラックスしやすくなります。
肩、腰、脚の「力」を意識的に抜く:内診が始まっても、肩や顔に力が入っていると、下半身にも力が入りやすくなります。「肩の力を抜いて」「腰の力を抜いて」と自分自身に言い聞かせましょう。
目線をそらす(天井を見る):デリケートな部分に意識が集中するのを避けるため、天井の模様を見つめたり、好きな曲を頭の中で流したりして、意識を別の場所に向けましょう。
服装の工夫も大切
内診は下着を脱ぐ必要があるため、当日クリニックに行く際は着脱しやすい服装を選びましょう。
スカートやワンピース:内診台に上がったときに着替えの手間が少なく、スムーズに済みます。
脱ぎやすい靴:サンダルやローヒールの靴など、脱ぎ履きが楽なものにしましょう。
まとめ:あなたは一人じゃない
産婦人科の医師やスタッフは、内診に不安を感じるあなたを責めたりしません。安心して診察を受けてもらうことが彼らの仕事です。
不安や痛みを感じたら、ためらわずに**「痛いです」「止めてください」**と伝えましょう。あなたがリラックスできれば、診察はすぐに終わります。新しい命を守るための第一歩、一緒に頑張りましょう。