産婦人科の初診で「出血がある」と伝えるには?妊娠初期の不安を解消する話し方と伝え方
産婦人科を初めて受診する際、特に妊娠初期で「出血がある」というデリケートな状況を伝えるのは、誰でも緊張するものです。
しかし、出血は身体が発する重要なサインであり、医師に正確かつ迅速に情報を伝えることが、あなた自身とお腹の赤ちゃんの健康を守るために何よりも大切です。
ここでは、不安な気持ちを抱えながらも、冷静に医師に状況を伝えるための具体的な話し方と、伝えるべき重要情報をわかりやすくまとめました。
1. 産婦人科の受付・初診時に伝えるべき「基本事項」
まず、受付や問診票記入時、または診察室に入った直後に、自分の状況を簡潔に伝えましょう。
📌 診察室に入る前に伝えるフレーズ
受付や看護師に状況を伝える際は、**「妊娠している可能性」と「出血があること」**を最初に伝えましょう。これにより、病院側はあなたの緊急度を判断し、適切な対応をとってくれます。
伝えるべきこと | 伝えるためのフレーズ例 |
受診目的 | 「妊娠しているか確認したいのですが(または妊娠検査薬で陽性が出ました)」 |
現在の状況 | 「実は、少し出血があって不安です。」 |
最終月経 | 「最終月経は〇月〇日です。」 |
📌 診察室で医師に伝える「最初の一言」
医師との対面時には、改めて冷静に、診察に来た理由と最も不安な点を伝えます。
「先生、今日はこちらに伺ったのは、妊娠の確認と、出血があったためです。」
「妊娠検査薬は陽性だったのですが、少量ですが出血があり、心配で来ました。」
この一言で、医師は診察の方向性をすぐに決めることができます。
2. 「出血がある」と伝える際に絶対に盛り込むべき4つの情報
単に「出血がある」と伝えるだけでは情報が不十分です。医師が出血の原因や緊急度を正しく判断するために、以下の4つの具体的な情報を整理して伝えましょう。
1. 出血が「いつから」「どれくらいの期間」続いているか
**「いつから」**出血が始まったのかを明確に伝えることが重要です。
「3日前から、ごく少量ですが続いています。」
「昨日、一度だけ出血しました。」
2. 出血の「量」と「色」
出血の「量」は、生理中の状態と比較して伝えましょう。「少量」「生理の終わりかけくらい」「生理2日目くらい」といった表現が具体的でわかりやすいです。
色: 「茶色っぽいおりもののような色」「鮮やかな赤色」「どす黒い色」
量: 「ティッシュに付く程度」「ナプキンに少し広がる程度」「生理中と同じくらい」
3. 「腹痛」や「他の症状」の有無
出血に腹痛が伴うかどうかは、切迫流産などの診断において非常に重要な情報です。
腹痛の有無と程度: 「生理痛のような軽い鈍痛が時々あります」「出血と同時に、強い痛み(または下腹部の張り)があります」
その他の症状: 「めまいがある」「吐き気がひどい」など、気になる症状があれば全て伝えましょう。
4. 出血を誘発したと思われる「行動」
もし、出血の直前に思い当たる行動があれば伝えます。
「重い荷物を持った後から出血しました。」
「特に何もしていませんが、朝起きたら付いていました。」
医師はこれらの情報をもとに、安静の指示や必要な検査を判断します。
3. 不安な気持ちを軽減するための3つの心構え
出血で不安になるのは当然のことですが、診察をスムーズに進めるために、以下の心構えを持っておきましょう。
1. 情報を「メモ」にまとめておく
診察室では緊張して伝え忘れてしまうことがあります。上記でまとめた**「いつから、量、色、痛み」**を事前にスマートフォンや手帳にメモしておき、それを見ながら話すようにすれば、伝え漏れを防げます。
2. 質問は遠慮なくする
「この出血は大丈夫ですか?」「安静にしていれば止まりますか?」など、不安に思っていることは全て医師に質問しましょう。医師や看護師は、あなたの不安を取り除くためにいます。遠慮は無用です。
3. 医師の指示には必ず従う
切迫流産などの診断を受けた場合、医師からは**「絶対安静」**の指示が出ることがあります。出血が治まっても、自己判断で活動を再開せず、必ず医師の指示通りに生活することが大切です。
産婦人科での初診は、新しい命を育む第一歩です。不安な状況でも、落ち着いて情報を整理し、専門家である医師に委ねることで、最善の対応を受けることができます。あなたの正直な言葉が、正確な診断に繋がることを忘れないでください。