避妊相談で「性交痛がある」と伝える方法：恥ずかしさを減らして正確に伝えるコツ

「避妊の相談をしたいけど、実は性交時に痛みがある」
「婦人科でどう話せばいいかわからない…」
こう感じている人は多いのではないでしょうか。

性交痛は決して珍しい症状ではなく、避妊の相談と一緒に話すことはとても大切です。
この記事では、避妊相談で「性交痛がある」と自然に伝える方法や、医師に伝えるときの具体的な言い方を紹介します。

なぜ避妊相談のときに性交痛も伝えるべき？

避妊相談の目的は、妊娠を防ぐ方法を選ぶことだけではなく、性や身体の不調を一緒に確認することでもあります。

性交痛がある場合、

といった原因が考えられます。
避妊法の選択にも関係してくるため、正直に話すことで自分に合った安全な方法を見つけやすくなります。

性交に関する話題はプライベートであり、「恥ずかしい」「話しにくい」と感じて当然です。
しかし、婦人科医は毎日多くの患者から同じような相談を受けている専門家です。

また、避妊相談の中で性交痛を伝えることは、体調確認の一部として自然な流れになります。
大切なのは、「医師に伝えやすい言葉」を選ぶことです。

初診や避妊相談のときに、いきなり「性交痛があります」と言うのが難しい場合、以下のような伝え方をするとスムーズです。

「避妊の相談をしたいのですが、最近ちょっと性交のときに痛みを感じることがあって…」

「避妊を考えているんですけど、性行為のときに少し違和感があるんです」

「避妊の方法を相談したいのと、性交のときに痛みがあるので、何か原因があるかも知りたいです」

「避妊の相談のついでに、痛みについても見てもらえますか？」

このように、避妊相談と性交痛を“セット”で伝えることで、医師も全体的なバランスを見ながら診察してくれます。

受付でいきなり「性交痛がある」と伝える必要はありません。
最初はシンプルに「避妊の相談で受診したい」と伝えましょう。

問診票や診察時に「気になる症状」「痛み」などの欄がある場合、そこに具体的に書き込めばOKです。
診察室では医師から

「何か気になる症状はありますか？」
と聞かれることが多いため、そのときに
「少し性交時に痛みを感じることがあります」
と伝えるのが自然です。

避妊相談の際に性交痛を話すとき、以下のポイントを押さえるとスムーズです。

「最初だけ痛い」「奥のほうが痛い」「毎回ではない」など、痛みの特徴をメモしておくと診察がスムーズです。

炎症や感染の有無を調べるために、膣内診や超音波検査を行うことがあります。
医師が提案した場合は、怖がらずに質問して理解してから受けましょう。

避妊方法の選択には、パートナーの協力度や性行為の頻度も関係します。
信頼できる医師には、できる範囲で伝えるとより的確なアドバイスが受けられます。

性交痛の原因がはっきりしない段階では、**膣内に器具を入れるタイプの避妊法（IUD・リングなど）**は一時的に避けたほうがよい場合があります。
痛みを悪化させる可能性があるため、医師に相談してから選ぶのが安全です。

一方で、低用量ピルやホルモン避妊法は、ホルモンバランスの改善によって性交痛が軽くなることもあります。

性交痛を伝えることは勇気がいりますが、医師に話すことで原因がわかり、より自分に合った避妊法を選べるようになります。

婦人科は、「相談の場」であって「評価される場所」ではありません。
恥ずかしさよりも、自分の体を守る意識を優先して行動することが、心身の健康につながります。

避妊の相談も性交痛の悩みも、“自分の体を大切にする行動”です。
正直に伝えることで、あなたに合った治療と避妊の両方を見つけられるはずです。