妊娠初診で聞かれる家族歴・病歴|安心して答えるための完全ガイド
妊娠がわかって、初めて産婦人科に行くとき、多くの人が不安に感じるのが「初診で聞かれること」です。特に家族歴や病歴は、医師が妊娠・出産に関わるリスクを把握するために非常に重要です。
この記事では、初診で聞かれる家族歴・病歴の具体例と答え方のコツを詳しく解説します。これを読めば、診察時に焦らずスムーズに答えられるようになります。
1. 妊娠初診で家族歴・病歴を聞かれる理由
医師が家族歴・病歴を確認するのは、母体と赤ちゃんの安全を守るためです。
具体的には以下のリスクを確認するために質問されます。
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遺伝性疾患の有無(糖尿病、心疾患、血液疾患など)
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出産に影響する過去の病気(高血圧、甲状腺疾患、腎臓病など)
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感染症の既往(風疹、水痘、B型肝炎など)
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薬の服用歴やアレルギー
家族歴や病歴を正確に伝えることで、医師は必要な検査や予防策を提案できます。
2. 妊娠初診でよく聞かれる質問と答え方の例
(1) 家族歴について
家族歴では、両親・兄弟姉妹・祖父母の病気や遺伝性疾患について聞かれます。
答え方のコツは「わかる範囲で具体的に」伝えることです。
よく聞かれる質問例:
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家族に糖尿病や高血圧はありますか?
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心臓病、血液の病気はありますか?
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遺伝性疾患や先天性疾患はありますか?
答え方の例:
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「父が高血圧です」
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「母は糖尿病で、祖母は心臓病でした」
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「兄弟に特に遺伝性疾患はありません」
家族の病歴がはっきりしない場合は「不明」と正直に伝えましょう。
(2) 自身の病歴について
自分の病歴も、妊娠中の合併症リスクや出産時の注意点を把握するために重要です。
よく聞かれる質問例:
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過去に入院や手術はありましたか?
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持病はありますか?(高血圧、糖尿病、甲状腺疾患など)
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アレルギーはありますか?(薬、食物、環境)
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妊娠や出産の経験はありますか?(流産、早産、帝王切開など)
答え方の例:
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「5年前に盲腸の手術を受けました」
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「甲状腺の薬を服用しています」
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「ペニシリンにアレルギーがあります」
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「前回の妊娠で早産の経験があります」
小さなことでも忘れず伝えることが安全につながります。
(3) 薬の服用歴
妊娠中に使用できない薬もあるため、服用歴は必ず伝えます。
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現在服用中の薬(サプリメントも含む)
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過去に副作用やアレルギーがあった薬
答え方のポイント:
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薬の名前と服用期間をメモして持参するとスムーズ
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「不明な場合は処方箋や薬の写真を持っていく」のもおすすめ
3. 答えるときのポイント
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正直に伝える
→ 忘れたことがあっても、後で伝えれば大丈夫 -
わかる範囲で具体的に
→ 「祖父母に心臓病あり」など、誰が・何の病気かを簡潔に -
メモや資料を持参
→ 過去の健診結果、薬の服用歴、家族の病歴メモがあると安心 -
不安なことは質問する
→ 医師は「聞きたいこと」を答えるだけでなく、「聞きたいこと」を質問するのも歓迎です
4. 事前に準備しておくと安心なこと
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家族の病歴や遺伝性疾患の有無を聞く
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自分の過去の病気や手術の記録を確認
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服用中の薬やサプリメントのリストを作る
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妊娠歴や出産歴を簡単にまとめる
これらを整理しておくと、初診がスムーズに進むだけでなく、医師からのアドバイスも的確になります。
5. まとめ
妊娠初診での家族歴・病歴の質問は、あなたと赤ちゃんの安全を守るための重要な情報です。
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家族歴は「わかる範囲で具体的に」
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病歴は「過去の手術・持病・アレルギーを正直に」
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服薬情報や妊娠歴もメモして持参
この準備をしておくことで、初診で焦ることなくスムーズに答えられます。安心して妊娠生活をスタートさせましょう。