「点検商法」ってなに? 不安を煽る悪質な手口と対策を知ろう!
「お宅の屋根、このままだと危ないですよ」
「シロアリがいますね。今すぐ駆除しないと家が大変なことに…」
こんな風に、突然訪問してきた業者に言われて、ドキッとした経験はありませんか? もしかしたら、それは**「点検商法」**かもしれません。
この記事では、そんな悪質な点検商法の手口や、被害に遭わないための具体的な対策を、わかりやすく解説します。家族や大切な人を守るためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
点検商法とは? その危険性と手口を徹底解説
**点検商法(悪質商法)**とは、住宅の点検を装って家に上がり込み、消費者の不安を煽って不要な工事や高額な商品を契約させる詐欺的な商法のことです。
特に多いのが、以下のパターンです。
無料点検を装った訪問:インターホン越しに「無料で屋根の点検をしています」などと持ちかけ、言葉巧みに家の中や屋根に上がろうとします。
「このままだと危険」と不安を煽る:わざと屋根瓦をずらしたり、点検で見つかった小さな傷を大げさに「すぐに直さないと大変なことになる」と脅すように言います。シロアリの駆除や床下の補強など、目に見えにくい部分のトラブルを指摘されるケースも多いです。
「今なら特別価格」と即決を迫る:冷静に考える時間を与えず、「今契約すれば割引になります」「今日だけの特別キャンペーンです」などと即決を迫ってきます。
これらの手口は、私たちの「家を守りたい」という気持ちを逆手に取っています。点検と聞くと安心する一方で、「もし本当に何かあったら…」という不安から、つい契約してしまうのです。
【これだけは知っておきたい】点検商法に引っかからないための具体的な対策
では、どうすれば悪質な点検商法から身を守ることができるのでしょうか? 以下の対策を覚えておきましょう。
1. 安易に家に入れない・点検をさせない
最も重要な対策です。見知らぬ訪問者には、安易に点検を依頼したり、家の中に招き入れたりしないようにしましょう。特に「無料」という言葉には要注意です。「結構です」ときっぱり断る勇気を持ちましょう。
2. その場で契約しない、即決は避ける
「今すぐやらないと危ない」と言われても、絶対にその場で契約してはいけません。本当に必要な工事であれば、後日改めて検討しても遅くはありません。家族や信頼できる人に相談する時間をもらいましょう。
3. 複数業者から相見積もりを取る
本当に工事が必要なのか、その金額は妥当なのかを知るためにも、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。相見積もりを取ることで、適正な価格や工事内容を見極めることができます。
4. 業者の情報を確認する
業者の会社名や所在地、連絡先を必ず確認しましょう。インターネットで検索して、会社の評判や過去の実績を調べるのも有効です。実体のない会社や、評判の悪い業者は避けるべきです。
5. 公的機関や専門家への相談をためらわない
少しでも「おかしいな?」と感じたら、迷わず国民生活センターや消費者センターに相談しましょう。専門家が適切なアドバイスやサポートをしてくれます。
消費者ホットライン:188(いやや)
もし契約してしまったら? クーリング・オフ制度を活用しよう
もし、悪質な点検商法に引っかかって契約してしまっても、まだ間に合います。
訪問販売で契約した場合、**「クーリング・オフ制度」**を利用できる可能性があります。クーリング・オフとは、一定期間内であれば、無条件で契約を解除できる制度のことです。
クーリング・オフ期間は、契約書面を受け取った日を含めて8日間です。
はがきや書面で業者に通知を送ることで、契約を解除できます。
クーリング・オフのやり方について不安な場合は、国民生活センターに相談してください。
まとめ:日頃から意識して、悪質な業者から身を守ろう
点検商法は、私たちの「家」や「財産」を守りたいという気持ちを巧みに利用した悪質な手口です。
「おかしいな」と感じる直感を信じ、**「安易に信用しない」「即決しない」「すぐに相談する」**という3つのポイントを心に留めておきましょう。日頃からこうした心構えをしておくことで、悪質な被害から身を守ることができます。
もし、この記事が「もしかして自分も危なかったかも…」と感じた方の助けになれば幸いです。大切な家族と安心して暮らすためにも、悪質商法にはくれぐれも注意してくださいね。