【要注意!】こんな手口に気を付けて!相続詐欺と遺産分割トラブル
「親が亡くなって相続の話が出たけど、何から手をつければいいのかわからない…」
「まさか、うちに限って詐欺なんて…」
相続は、誰にとっても大切な問題です。しかし、遺産をめぐる親族間のトラブルや、それを狙った悪質な詐欺に巻き込まれてしまうケースも少なくありません。特に、相続に関する知識が少ない場合、詐欺師はそこにつけ込んできます。
今回は、遺産分割にまつわるトラブルや、巧妙な相続詐欺の手口、そして身を守るための対策を分かりやすくご紹介します。
1. 遺産分割で起こりがちなトラブル
相続詐欺の前に、まず身近な家族間で起こりがちなトラブルを知っておきましょう。
財産の隠蔽: 相続人の一部が、親が持っていた財産(現金、骨董品など)を隠し、他の相続人に教えないケース。
遺言書の偽造・隠匿: 不利な内容の遺言書を隠したり、自分に有利なように偽造したりするケース。
生前贈与の主張: 「親から生前にもらったお金だから、遺産には含まれない」と主張し、他の相続人と揉めるケース。
介護の貢献度を主張: 「自分は親の介護を長年してきたから、その分遺産を多くもらうべきだ」と主張し、トラブルになるケース。
2. こんな手口に要注意!巧妙な相続詐欺
家族間のトラブルだけでなく、外部の人間が相続に便乗してくる詐欺も存在します。
【手口1】「相続に必要な手続きです」と偽る:
弁護士や司法書士、税理士を名乗り、「相続登記には多額の費用がかかる」「税務処理が複雑で大変」などと不安を煽り、不必要なサービスや商品を契約させようとします。
【手口2】「あなたの親族の遺産です」と偽る:
見知らぬ人物から「あなたの遠い親族が亡くなり、遺産が見つかりました」と連絡が来るケース。
遺産を受け取るための「手数料」や「保証金」を要求され、支払ってしまうと連絡が途絶えます。
【手口3】「遺言書が見つかりました」と偽る:
亡くなった人の親族を名乗り、「親族の遺言書が見つかった」と連絡が来るケース。
その内容は「あなたに遺産を譲る」というものですが、遺産を受け取るための「手数料」を請求してくる詐欺です。
3. トラブルや詐欺から身を守るための対策
大切な財産を守るために、以下の対策を心がけましょう。
相続の専門家に相談する:
遺産相続に関する知識がない場合は、まずは弁護士や司法書士、税理士など、信頼できる専門家を探して相談しましょう。
安易な契約はしない:
身元がはっきりしない相手からの連絡には安易に応じず、不審な点があればすぐに専門家や消費者センターに相談しましょう。
遺言書の存在を確認する:
遺言書は、自筆証書遺言、公正証書遺言などがあります。亡くなった人が遺言書を残していないか、事前に確認しておくことが大切です。
財産目録を作成する:
相続人全員で、亡くなった人の財産を全てリストアップした「財産目録」を作成しましょう。これにより、財産の隠蔽を防ぐことができます。
まとめ:冷静な判断と専門家の力を借りて
相続は、感情的な問題も絡むため、トラブルになりやすいものです。しかし、冷静に状況を判断し、少しでも「おかしいな」と感じたら、一人で悩まずに信頼できる専門家の力を借りることが、最も賢明な選択です。
あなたの大切な財産を、正しい方法で守りましょう。