「もしかして病気？」急な抜け毛は内臓のSOSかも！見過ごされがちな原因と正しい対処法
「最近、やけに抜け毛が多い気がする…」
そう感じて、ブラシや枕についた髪の毛を見てハッとした経験はありませんか？抜け毛の原因は、ストレスや加齢、生活習慣など様々ですが、実は内臓の病気が隠れているサインである可能性もゼロではありません。
この記事では、見過ごされがちな「抜け毛」と「内臓の病気」の関係を分かりやすく解説します。どんな病気が考えられるのか、そして、気になる抜け毛のサインを見つけた時にどうすれば良いのかをお伝えします。
1. なぜ内臓の病気で髪が抜けるの？
髪の毛は、毛細血管を通じて運ばれる栄養によって成長しています。内臓の働きが悪くなると、この栄養の供給が滞ったり、ホルモンバランスが乱れたりするため、髪の成長サイクルが正常に保てなくなり、抜け毛が増えることがあるのです。
特に、以下のような内臓の不調は、抜け毛と関連があると言われています。
甲状腺の病気
甲状腺は、体の新陳代謝をコントロールするホルモンを分泌する重要な臓器です。
甲状腺機能低下症：ホルモンが不足すると、新陳代謝が低下し、髪の成長が遅れて抜け毛が増えることがあります。髪がパサついたり、皮膚が乾燥したりといった症状も同時に現れることがあります。
腎臓の病気
腎臓は、血液をろ過して老廃物を体外に排出する役割を担っています。
慢性腎臓病：腎機能が低下すると、体内に老廃物が溜まりやすくなります。これにより、髪の毛の成長に必要な栄養分がうまく届かなくなり、抜け毛や髪の質の低下を引き起こすことがあります。
肝臓の病気
肝臓は、体内の解毒や栄養の代謝を行う「沈黙の臓器」です。
肝機能障害：肝機能が低下すると、栄養の代謝がうまくいかず、髪の毛の成長に必要なタンパク質やビタミンが不足しがちになります。これにより、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりする可能性があります。
2. 抜け毛以外のサインを見逃さないで！
「急に髪が抜けるようになった」「以前より抜け毛が多い」と感じたら、抜け毛以外の体調変化にも目を向けてみましょう。
甲状腺の病気：疲れやすい、寒がりになった、体重が増えた、肌が乾燥する、便秘などの症状
腎臓の病気：むくみ、だるさ、貧血、尿の泡立ちなどの症状
肝臓の病気：食欲不振、だるさ、黄疸（皮膚や白目が黄色くなる）などの症状
これらのサインが複数当てはまる場合は、内臓の病気が原因かもしれません。特に男性の場合、薄毛は遺伝的な要因が大きいため、安易に「体質だ」と決めつけず、体調の変化に注意を払うことが大切です。
3. 抜け毛が気になったらどうすればいいの？
まずは落ち着いて、セルフチェックをしてみましょう。
生活習慣の見直し：睡眠不足、偏った食事、過度なストレスは、抜け毛の大きな原因となります。
食事の改善：髪の成長に必要なタンパク質（肉、魚、卵など）や、ミネラル・ビタミンをバランス良く摂ることを心がけましょう。
これらの対策をしても抜け毛が改善しなかったり、抜け毛以外の気になる症状がある場合は、早めに専門の医療機関を受診することをおすすめします。
内科：全身の健康状態をチェックするために、まずは内科を受診し、医師に相談してみましょう。
皮膚科：頭皮の状態や抜け毛の種類を診てもらうために、皮膚科を受診するのも良いでしょう。
4. まとめ：体からのサインを見逃さないで
急な抜け毛は、単なるストレスや加齢だけでなく、内臓が発するSOSサインである可能性があります。
「たかが抜け毛」と軽視せず、自分の体と向き合うきっかけにすることが大切です。日々の生活習慣を見直すとともに、もし気になる症状があれば、ためらわずに医療機関を受診してください。早期発見、早期治療が、健やかな体と髪を取り戻す第一歩となります。