デジタル遺品詐欺に要注意!遺産相続を狙う巧妙な手口と対策


「まさか、亡くなった家族のパソコンが狙われるなんて…」

近年、新しいタイプの詐欺が増えていることをご存知でしょうか。その名も「デジタル遺品詐欺」。これは、故人が残したスマートフォンやパソコン、クラウドサービスなどのデジタル機器・情報(通称:デジタル遺品)を悪用し、遺族から金銭をだまし取ろうとする、非常に巧妙な手口です。

この記事では、デジタル遺品詐欺の具体的な手口から、被害に遭わないための対策、そして日頃からできる予防策まで、分かりやすく解説します。大切な家族の思い出を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。

デジタル遺品詐欺とは?その3つの巧妙な手口

デジタル遺品詐欺は、故人のデジタル遺品に隠された情報を使って、遺族の心理につけこむのが特徴です。代表的な手口を3つご紹介します。

手口1:アカウント乗っ取り型 -「支払い滞納金」を請求される

故人が使っていたオンラインサービスのIDやパスワードを何らかの方法で入手し、そのアカウントを乗っ取ります。その後、遺族に「故人様が利用されていたサービスの支払いが滞っています。〇〇円を期日までにお支払いください」といったメールやSMSを送りつけ、金銭をだまし取ろうとします。

  • 被害例: 故人が利用していた動画配信サービスやオンラインゲーム、有料ニュースサイトなどの料金を装い、架空の請求書を送ってくる。

  • 見分け方: 公式サイトとは異なる不自然なURL、日本語がおかしい文章、個人名義の振込先口座などが特徴です。慌てて支払う前に、必ずサービス運営元に直接問い合わせて確認しましょう。

手口2:情報抜き取り型 -「多額の借金」をでっちあげられる

故人のパソコンやスマートフォンから、個人的なメールやSNSのやりとり、写真、銀行口座の情報などを抜き取ります。これらの情報をもとに、故人が生前に「多額の借金をしていた」と偽の情報をでっちあげ、相続を急かしたり、身に覚えのない借金を肩代わりさせようとします。

  • 被害例: 故人宛のメールやメッセージを捏造し、あたかも借金があるかのように見せかける。遺族の不安を煽り、「このままでは財産が差し押さえられる」などと脅してくるケースもあります。

  • 見分け方: 故人の情報とされていたとしても、安易に信じず、弁護士や司法書士といった専門家、あるいは警察に相談しましょう。

手口3:金銭的支援要求型 -「困っている友人」になりすます

故人のSNSアカウントを乗っ取り、故人の友人・知人になりすまして、遺族に連絡を取ってきます。

「〇〇(故人)から生前、お金を借りていたけど、困っているので返済を待ってくれないか」

「実は〇〇(故人)に投資話を持ちかけられていた。その分のお金をあなたに返したい」

など、故人との関係を装い、巧妙な話術で金銭をだまし取ろうとします。

  • 被害例: 故人の親しい友人や知人を名乗り、遺族の悲しみに寄り添うふりをして、信用させてから金銭を要求する。

  • 見分け方: 故人の知人だと名乗る人物から金銭に関する連絡が来たら、一度立ち止まって考えましょう。その人物に直接連絡を取り、話が事実かどうかを確認することが重要です。

デジタル遺品詐欺から身を守るための3つの対策

詐欺師の手口は巧妙ですが、冷静な対応と日頃からの準備で被害は防げます。

対策1:故人のデジタル機器に触れる前に専門家に相談する

故人のスマートフォンやパソコンを安易に操作しないことが重要です。故人が使っていたIDやパスワードがブラウザに保存されている場合、詐欺師に情報を抜き取られるリスクがあります。デジタル遺品整理を専門とする業者や、弁護士などの専門家に相談し、適切な手順でデータを整理してもらいましょう。

対策2:不審な連絡は絶対に無視する

身に覚えのない請求や金銭の要求があった場合は、絶対に連絡を取らず、無視しましょう。相手に「遺族がこの件で動いている」と認識されると、さらに巧妙な手口で攻撃してくる可能性があります。

3. 複数の情報源で真偽を確認する

「請求された」としても、すぐに信じ込まず、サービスの公式サイトや正規の問い合わせ窓口に直接連絡して事実確認を行いましょう。また、故人の友人・知人を名乗る人物から連絡があった場合は、本人の連絡先を知っていれば、その場で確認する勇気を持ちましょう。

予防策:日頃からできるデジタル終活

デジタル遺品詐欺の根本的な対策は、生前から「デジタル終活」を意識することです。

  1. パスワードの一元管理: パスワード管理ツールなどを活用し、複雑なパスワードを管理しておく。

  2. デジタル遺品リストの作成: 使用しているオンラインサービスや機器、そのID・パスワードを一覧にし、信頼できる家族と共有しておく。

  3. エンディングノートの活用: どのサービスを解約してほしいか、どのデータを残してほしいかなど、デジタル遺品の希望を書き残しておく。

まとめ:大切な財産を守るために

デジタル遺品詐欺は、遺族の心につけこむ悪質な犯罪です。不審なメールや連絡が届いても慌てずに、まずは冷静に情報源を確認することが最も重要です。

大切な家族の思い出を守るためにも、日頃からデジタル終活を意識し、ご自身やご家族のデジタル遺品を「どう扱うか」について、話し合っておくことをおすすめします。

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