大腸内視鏡検査、便の色で「準備OK!」サインを見極めよう!
「大腸内視鏡検査を受けることになったけど、下剤を飲んで便がどんな色になったら良いの?」
多くの方が抱えるこの疑問。検査前の下剤服用は、正直なところ大変ですよね。でも、この準備が検査の成功を左右すると言っても過言ではありません。便の色をしっかり確認することは、検査をスムーズに進めるための大切なステップなんです。
この記事では、大腸内視鏡検査前の便の色について、皆さんの疑問をスッキリ解決します!どんな状態が「OKサイン」なのか、写真(イメージ)を交えながら詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
なぜ便の色が大切なの?
大腸内視鏡検査は、胃カメラと違って大腸の中を直接観察します。そのためには、大腸の中を完全に空っぽにして、きれいな状態にする必要があります。もし便が残っていると、ポリープや病変を見落としてしまったり、検査自体が中止になってしまうことも。
下剤を飲むのは、この「大腸をきれいにする」という目的のため。そして、その効果が出ているかを便の色で確認するんです。
これが「OKサイン」!目指す便の色は「黄色い透明な水」
では、一体どんな色の便になったら検査OKなのでしょうか?
最終的に目指すのは、**「黄色っぽい透明な水」**です。
具体的に言うと、
無色透明、または薄いレモン色や麦茶のような薄い黄色
固形物がほとんどなく、水っぽい
便のカス(内容物)がほとんど見えない
このような状態になれば、大腸の中はきれいに洗われている証拠です。
下剤服用中の便の色、段階別にチェック!
下剤を飲み始めてから、便の色はどのように変化していくのでしょうか?段階を追って見ていきましょう。
1. 下剤服用開始後:まだ固形物がある状態
下剤を飲み始めて最初のうちは、通常の便に近い色や形が出ることが多いです。まだ固形物が混じっていたり、茶色っぽい便が出るのは自然なことなので心配いりません。
(イメージ:茶色っぽい固形物が混じった便)
2. だんだん水っぽく、色が薄くなる段階
下剤の効果が出てくると、だんだん便が水っぽくなり、色も薄くなってきます。黄色や緑がかった色の水っぽい便が出始めたら、順調に排泄が進んでいるサインです。
(イメージ:黄色や緑がかった水っぽい便、まだ少しカスが見える)
3. ゴール目前!「レモン色」または「薄い麦茶色」の水
ここまできたらあと少し!便がさらに透明に近づき、薄いレモン色や、ほんのり色のついた透明な水になります。カスもほとんど見えなくなるでしょう。
(イメージ:薄いレモン色または麦茶のような透明な水、カスはほとんどなし)
4. 最終目標!「ほぼ透明な水」
最終的に、ほぼ無色透明で、固形物もカスも全くない水が出れば、準備は完璧です!自信を持って検査に臨みましょう。
(イメージ:コップに注いだ水のように透明な液体)
こんな時はどうする?よくある疑問と対処法
Q. なかなか透明にならない、便が出ない…
下剤の効き方には個人差があります。もし「黄色っぽい透明な水」にならない、または便がなかなか出ないと感じたら、焦らずに以下の点を確認してください。
水分をしっかり摂れていますか? 下剤を飲む際は、指示された量の水分(水やお茶)を必ず一緒に摂ることが大切です。
動き回っていますか? 少し体を動かすことで、腸の動きが活発になり、排泄を促すことがあります。
吐き気がある、お腹が痛い… 我慢せずに、必ず病院の指示に従って、医療スタッフに連絡してください。 検査を中断したり、追加の下剤が必要になる場合があります。自己判断で下剤の量を増やしたり、中止したりしないようにしましょう。
Q. 大腸内視鏡検査後、便の色はどうなる?
検査後は、麻酔の影響や検査で腸内に空気が入ったことなどから、しばらくは便が出にくいと感じるかもしれません。また、ポリープを切除した場合は、少量の出血により便に血が混じることもあります。
数日〜1週間ほどで普段通りの便に戻っていくことがほとんどですが、大量の出血や激しい腹痛がある場合は、すぐに病院に連絡してください。
準備は「腸」大切!安心して検査を受けよう
大腸内視鏡検査前の便の色確認は、検査を成功させるための大切なバロメーターです。不安な時は一人で悩まず、必ず病院の指示に従い、分からなければ遠慮なく医療スタッフに相談しましょう。
適切な準備をして、安心して検査を受けてくださいね。大腸をきれいにすることは、病気の早期発見にも繋がります。皆さんの健康維持のために、大切な検査を乗り切りましょう!