ムカデ、なぜお家にやってくるの? 知っておきたい侵入経路と撃退法!
ひやっとするあの黒い影…そう、ムカデです。家の中でムカデを見つけると、ドキッとしてしまいますよね。ムカデは見た目のインパクトもさることながら、毒を持っている種類もいるので、できるだけお家には入ってきてほしくないものです。
でも、ムカデって一体どうして私たちの家の中にまで入ってくるのでしょうか?今回は、ムカデが家に侵入する理由から、その予防策、そしてもし出会ってしまった時の対処法まで、ムカデ対策のあれこれを詳しくご紹介します。これを読めば、もうムカデに怯えることはありませんよ!
ムカデが家の中に侵入するワケとは?
ムカデがわざわざ私たちの家の中に入ってくるのには、いくつか理由があります。彼らにとって快適な環境が、意外にも家の中に隠されているからなんです。
1. 快適な住みかを求めて
ムカデは、じめじめとした湿気の多い場所を好みます。また、暗くて狭い場所も大好きです。例えば、家の基礎部分の隙間、床下、押入れの奥、植木鉢の下などは、ムカデにとって絶好の隠れ家になります。特に、雨が続いたり、梅雨の時期などは、外の湿度が高まるため、より乾燥した場所を求めて家の中に入ってくることがあります。
2. エサを求めて
ムカデは肉食です。ゴキブリやクモ、ハエなどの小さな昆虫をエサにしています。もし家の中にこれらの虫がたくさんいると、ムカデにとっては「ごちそうがいっぱい!」とばかりに誘われて侵入してくる可能性があります。お家の周りにエサとなる虫が多い場合も、ムカデが寄ってきやすい環境と言えるでしょう。
3. 偶然の侵入
「気づいたら部屋の隅にいた!」ということもありますよね。これは、ムカデがたまたま家の隙間や窓の開閉時に入ってきてしまうケースです。特に、夜間は活発に活動するため、ちょっとした隙間から侵入してしまうことも少なくありません。
どこから入ってくるの?ムカデの侵入経路を徹底チェック!
ムカデは体が平べったいので、わずかな隙間からもするりと侵入してきます。「まさかこんなところから?」と思うような場所も要注意です。
基礎の隙間やひび割れ: 家の基礎部分にできたわずかな隙間やひび割れは、ムカデにとって格好の侵入経路です。
換気口や通気口: 網戸が破れていたり、目の粗い網が取り付けられている場合、ここから侵入することがあります。
窓やドアの隙間: 網戸とサッシの間に隙間があったり、ドアの下にわずかな隙間がある場合も要注意です。
エアコンのドレンホース: エアコンの室外機から伸びるドレンホースの先から侵入するケースもあります。
排水口: キッチンやお風呂、洗面台の排水口からも侵入する可能性があります。特に、屋外にある排水口は注意が必要です。
植木鉢や段ボールなどと一緒に: 外に置いていた植木鉢や、古い段ボールなどを家の中に入れる際に、ムカデが中に潜んでいた、ということもあります。
知っておこう!日本で見られる主なムカデの種類と毒性
日本に生息するムカデは種類がいくつかいますが、特に家の中で見かける可能性のある代表的なムカデをご紹介します。
オオムカデ
日本で最もよく見られる大型のムカデです。体長は10cm~20cmにもなり、黒っぽい体に赤い頭と脚が特徴的です。動きが素早く、噛まれると非常に強い痛みと腫れ、しびれが生じることがあります。毒性は比較的強く、アレルギー反応を起こす人もいます。
アオムカデ
体長はオオムカデより小さく、5cm~10cm程度です。青みがかった緑色の体色が特徴で、見た目は美しいですが、毒を持っています。噛まれると痛みや腫れが生じますが、オオムカデに比べると毒性はやや弱いとされています。
トビズムカデ
オオムカデに似ていますが、体色はやや茶色みがかっており、脚が黄色いのが特徴です。体長もオオムカデと同じくらい大きくなります。毒性もオオムカデと同程度で、噛まれると激しい痛みと腫れを伴います。
【重要】ムカデの毒について
ムカデの毒は、ハチ毒と同じくタンパク質性の毒です。噛まれると、刺された部位が赤く腫れ上がり、激しい痛みやしびれ、かゆみが生じます。体質によっては、発熱や頭痛、吐き気などの全身症状が出ることもあります。もし噛まれてしまった場合は、すぐに水で洗い流し、冷やしてください。アレルギー体質の方や症状が重い場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
ムカデを寄せ付けない!お家でできる予防策
ムカデに侵入されないためには、彼らにとって魅力的ではない環境を作ることが一番です。
1. 湿気対策を徹底する
ムカデは湿気を好むため、家の中の湿度を下げることは非常に重要です。
換気をこまめに行う: 窓を開けて空気を入れ替えたり、換気扇を積極的に使いましょう。
除湿器を活用する: 特に湿度が高くなりがちな脱衣所や押入れ、クローゼットなどで除湿器を使うと効果的です。
水回りの清掃: お風呂やキッチンの排水口はこまめに掃除し、水気を拭き取るようにしましょう。
床下の湿気対策: 床下換気扇の設置や、調湿材の使用も有効です。
2. 侵入経路を徹底的に塞ぐ
ムカデの侵入経路となりそうな隙間をなくしましょう。
家の基礎や壁のひび割れを補修する: パテなどで隙間を埋めるのが効果的です。
窓やドアの隙間をチェック: サッシの隙間テープや、ドア下の隙間を埋めるブラシなどを活用しましょう。
換気口や通気口に目の細かい網を設置する: 網戸が破れていないか定期的に確認し、必要であれば補修しましょう。
エアコンのドレンホースに対策を: ドレンホースの先に防虫キャップを取り付けることで侵入を防げます。
排水口にはフタをする: 特に屋外につながる排水口は、使わない時はしっかりフタを閉めましょう。
3. エサとなる虫を駆除する
家の中にムカデのエサとなる虫が少ない環境を作ることも大切です。
ゴキブリ対策: ゴキブリホイホイや殺虫剤、毒エサなどを活用して、ゴキブリの発生を抑えましょう。
クモやハエの駆除: こまめに掃除をして、これらの虫が住み着きにくい環境を保ちましょう。
生ゴミの処理: 生ゴミは密閉容器に入れて、こまめに捨てるようにしましょう。
4. 家の周りの環境整備
家の外もムカデが隠れやすい場所がないか確認し、対策しましょう。
庭の手入れ: 庭の落ち葉や枯れ草、石、ブロックなどはムカデの隠れ家になりやすいので、定期的に清掃しましょう。
植木鉢の下: 植木鉢の下も湿気がこもりやすいため、下にレンガなどを置いて風通しを良くする工夫も有効です。
家の基礎周り: 基礎周りに物を置かないようにし、見通しを良くしておくと良いでしょう。
もし家の中でムカデに遭遇したら?効果的な対処法
「予防策をしても、やっぱり出会ってしまった!」そんな時は、落ち着いて対処することが大切です。
1. 直接触らない!
これが一番重要です。ムカデは毒を持っているので、素手で触るのは絶対にやめましょう。
2. 落ち着いて捕獲・駆除する
叩き潰す: スリッパや厚手の雑誌などで叩き潰すのが一般的です。ただし、ムカデは意外と硬いので、力を込めて一撃で仕留めるのがポイントです。体液が飛び散る可能性があるので、新聞紙などで覆ってから行うと良いでしょう。
熱湯をかける: ムカデは熱に弱いです。熱湯をかけると即死させることができます。ただし、家の中で行う場合は、周囲に注意して火傷などに気をつけましょう。
殺虫剤を使う: ムカデ専用の殺虫剤が市販されています。遠くから噴射できるタイプが安全です。特に、凍結させて動きを止めるタイプや、速効性の高いタイプがおすすめです。
ほうきとちりとりで屋外へ: 勇気がある方は、ほうきとちりとりで慎重に捕獲し、屋外に逃がしてあげることもできます。ただし、逃がす際は、再度侵入されないような場所を選びましょう。
3. 駆除した後の処理
駆除したムカデは、ビニール袋などに入れてしっかりと口を閉じ、燃えるゴミとして捨てましょう。できれば、他のゴミとは分けて捨てると安心です。
専門業者に依頼するメリット
「自分で対策するのは限界がある」「とにかく早く解決したい」という場合は、害虫駆除の専門業者に相談するのも一つの手です。
徹底的な調査と駆除: プロの業者は、ムカデの侵入経路や生息場所を特定し、効果的な方法で駆除してくれます。
再発防止策: 駆除だけでなく、今後の侵入を防ぐための具体的なアドバイスや施工を行ってくれる場合もあります。
安全な作業: 薬剤の使用など、専門知識が必要な作業も安全かつ確実に行ってくれます。
特に、お子さんやペットがいるご家庭、ムカデの被害が頻繁に発生する場合は、プロの力を借りることを検討してみるのも良いでしょう。
まとめ:ムカデを寄せ付けない快適な家づくり
ムカデは見た目も行動もちょっと怖い生き物ですが、彼らが何を求めて家に入ってくるのか、どこから入ってくるのかを知っていれば、効果的な対策を講じることができます。
湿気をなくし、隙間をなくし、エサとなる虫を減らす。この3つのポイントを押さえることで、ムカデが住みにくい環境を作り、快適な毎日を送ることができます。もしムカデに出会ってしまっても、落ち着いて対処し、必要であればプロの力を借りることも視野に入れてみてくださいね。
ムカデのいない安心で快適な暮らしのために、ぜひ今回ご紹介した対策を実践してみてください!