ギョッ! ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ…「足がいっぱい」な虫たちの見分け方と家から遠ざける方法
「ひえっ! なんか足がいっぱいある虫が出たんだけど、これってムカデ!? ヤスデ!?」
「毎年夏になると、あの気持ち悪い虫に悩まされる…どうにかしたい!」
家の中で足がいっぱいの虫を見かけると、ゾッとしてしまいますよね。見た目が似ているムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ。どれも不快害虫として知られていますが、実はそれぞれ生態や特徴が大きく異なります。
この記事では、そんな「足がいっぱい」な虫たちの見分け方をわかりやすく解説! さらに、彼らをあなたの家に寄せ付けないための具体的な対策方法を徹底的にご紹介します。もうあの虫たちに怯える日々とはおさらば! 安心で快適な住まいを取り戻しましょう。
見分けられる?ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジの決定的な違い
まずは、それぞれの虫の特徴を知って、正しく見分けられるようになりましょう。見た目や動き、生息場所など、見分けるためのポイントはたくさんあります。
1. ムカデ:肉食のハンター!咬まれると激痛も
【特徴】
見た目: 体は扁平で、体節ごとに1対(2本)の長い足が生えている。足の数が少ないように見える。体色は黒褐色や赤褐色が多い。
足の動き: 非常に素早く、クネクネと体をくねらせて動く。
食性: 肉食性。ゴキブリやクモなどの昆虫を捕食する。
危険性: 毒を持っており、咬まれると激しい痛みを伴い、腫れやしびれが生じることも。アレルギー体質の人は重症化することもあるため注意が必要。
生息場所: 湿気が多く、暗い場所を好む。落ち葉の下、石の下、朽ち木の中、家の基礎の隙間、風呂場など。
2. ヤスデ:おとなしい草食系?大量発生も
【特徴】
見た目: 体は円筒形(丸っこい)で、体節ごとに2対(4本)の短い足が生えている。足の数が多く見える。体色は黒や褐色が多い。
足の動き: ムカデよりも動きは遅く、体を丸めて防御することもある。
食性: 草食性。落ち葉や朽ちた植物、コケなどを食べる。人間を咬むことはない。
危険性: 基本的に無害。ただし、刺激を受けると**「ヨード臭」という独特の嫌なニオイ**のする液体を出すことがある。
生息場所: 湿気が多く、腐葉土のある場所を好む。庭の落ち葉の下、植木鉢の下、ブロックの隙間など。大発生することがある。
3. ゲジゲジ:意外と益虫?素早い「見間違い」のプロ
【特徴】
見た目: 細長い胴体に、**非常に長い足が多数(15対30本)**生えている。足の長さが特徴的で、ムカデやヤスデよりもさらに足が多い印象。体色は黄褐色で、黒い縞模様があることも。
足の動き: 全身の長い足を活かして、驚くほど素早く、不規則に走り回る。その素早さから、G(ゴキブリ)と間違われることも多い。
食性: 肉食性。ゴキブリ、クモ、ハエなどの害虫を捕食する益虫としての側面も持つ。
危険性: 基本的に人間を咬むことはないが、見た目の気持ち悪さから不快害虫とされる。
生息場所: 湿気が多く、暗い場所を好む。風呂場、洗面所、物置、床下、壁の隙間など。
【見分けのポイントまとめ】
| 特徴 | ムカデ | ヤスデ | ゲジゲジ |
| 体の形 | 扁平(平たい) | 円筒形(丸い) | 扁平だが、足が非常に長い |
| 足の数 | 1体節に1対(2本)→ 少なめに見える | 1体節に2対(4本)→ 多めに見える | 非常に多く、長い(15対30本) |
| 動き | 素早い、クネクネと体をくねらせる | 遅い、体を丸める | 驚くほど素早い、不規則に走り回る |
| 危険性 | 毒を持つ、咬むと激痛 | 無害だが、臭い液体を出すことがある | 無害だが、見た目が不快。益虫の側面も |
| 食性 | 肉食(ゴキブリ、クモなど) | 草食(落ち葉、植物など) | 肉食(ゴキブリ、クモ、ハエなど) |
もう家に寄せ付けない!不快害虫の徹底対策方法
それぞれの虫の生態が分かったところで、いよいよ本題。彼らをあなたの家に侵入させないための具体的な対策を見ていきましょう。ポイントは「環境整備」と「侵入経路の遮断」です。
1. 湿気を徹底的に排除する!
ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ、いずれの虫も湿気の多い場所を好みます。湿気対策は、これらの虫を寄せ付けないための最も重要なポイントです。
庭の整理: 落ち葉や枯れ草、段ボール、使わない植木鉢などを放置しない。これらは湿気を帯びやすく、彼らの隠れ家になります。
風通しを良くする: 家の周囲や床下、物置などの風通しを良くし、湿気がこもらないようにしましょう。換気扇を回したり、除湿剤を置いたりするのも効果的です。
水漏れチェック: 水道の蛇口からの水漏れや、エアコンの室外機の排水などが原因で地面が常に湿っていないか確認しましょう。
2. エサとなる虫を減らす(特にムカデ・ゲジゲジ対策)!
ムカデやゲジゲジは肉食性です。彼らのエサとなるゴキブリ、クモ、アリなどの他の害虫が多ければ多いほど、彼らを呼び寄せてしまいます。
家全体の害虫対策: ゴキブリホイホイを設置したり、殺虫剤を定期的に散布したりするなど、家全体の害虫対策を行いましょう。
食べ残しを放置しない: 食材のカスや生ゴミは、他の害虫を呼び寄せ、それがムカデやゲジゲジのエサとなります。こまめに片付け、密閉容器で保管しましょう。
3. 侵入経路を徹底的に遮断する!
彼らはほんのわずかな隙間からでも家の中に侵入してきます。侵入経路を塞ぐことが非常に重要です。
基礎の隙間やひび割れを埋める: 建物の基礎部分に小さなひび割れや隙間があれば、シーリング材やパテで埋めましょう。
玄関や窓の隙間をなくす: ドアや窓の隙間テープを貼ったり、網戸の破れを補修したりして、外部からの侵入を防ぎます。
換気口や排水溝に対策: 換気口には防虫ネットを貼ったり、排水溝には目の細かいネットをかぶせたりしましょう。
エアコンのドレンホース: ドレンホースの先端から侵入することがあるので、防虫キャップを取り付けるのがおすすめです。
4. 殺虫剤や忌避剤を効果的に使う!
物理的な対策と合わせて、化学的なアプローチも有効です。
家周りに粒剤を散布: 家の基礎周りや、ムカデが出やすい場所にムカデ・ヤスデ用の粒状殺虫剤を散布しておくと、侵入を防ぐ効果があります。
残効性のあるスプレーを噴射: 玄関や窓のサッシ、換気口の周りなど、侵入経路になりそうな場所に、残効性(効果が持続する)のある殺虫スプレーを吹き付けておきましょう。
天然成分の忌避剤: ハーブ系のニオイを嫌う虫もいます。ハッカ油やヒノキオイルなどを薄めてスプレーしたり、サシェを置いたりするのも、気休め程度ですが試す価値はあります。
5. 見つけてしまった時の対処法
もし家の中で見つけてしまったら、焦らず対処しましょう。
ムカデ: スプレータイプのムカデ用殺虫剤で動きを止め、火バサミなどで捕まえて熱湯をかけるか、ビニール袋に入れて口を閉じ、ゴミに出しましょう。素手で触るのは絶対に避けましょう。
ヤスデ・ゲジゲジ: 見た目が嫌でなければ、ホウキやチリトリで外に掃き出すのが一番です。殺虫剤を使っても良いですが、益虫であるゲジゲジはできれば捕獲して外に逃がしてあげるのも一つの方法です。
まとめ:生態を知って、冷静に対策しよう!
ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジは、それぞれ異なる特徴を持つ虫たちですが、共通しているのは「湿気を好み、隙間から侵入する」という点です。
この記事でご紹介した見分け方を参考に、まずは「どんな虫がいるのか」を把握しましょう。そして、**「湿気対策」と「侵入経路の遮断」**を徹底することで、彼らがあなたの家に寄り付かない快適な環境を作ることができます。
もう不快な虫に怯える必要はありません。正しい知識と対策で、安心できる住まいを取り戻しましょう!