イモリとヤモリ、ココが違う!一目でわかる見分け方5選

 「イモリ」と「ヤモリ」、名前も見た目も似ていて、よく間違えられますよね!でも実は、この2つの生き物は全く違うグループの仲間なんです。そして、その違いを知ることは、彼らが「両生類」なのか「爬虫類」なのかを見分けるヒントにもなります。

今回は、イモリとヤモリの決定的な違いをわかりやすく解説し、さらに両生類と爬虫類を見分ける簡単なポイントもお伝えします。これであなたも、彼らを見分けられる「生き物マスター」になれるかも!?



イモリとヤモリは、漢字で書くと「井守」と「家守」。それぞれの漢字が、彼らの生態をよく表しています。

1. 住んでいる場所が全然違う!「井」と「家」

  • イモリ(井守): 主に水の中や水辺に住んでいます。井戸や水田、池、小川など、常に水のある環境で見られます。

  • ヤモリ(家守): 主に陸上で生活し、特に民家の壁や天井、庭など、家の周りによくいます。文字通り「家を守る」生き物として親しまれてきました。

2. 体の触り心地が違う!「ヌルヌル」と「カサカサ」

  • イモリ: 皮膚が粘液で覆われていて、触るとヌルヌル、しっとりしています。これは、皮膚呼吸もするため、常に皮膚を湿らせておく必要があるからです。

  • ヤモリ: 乾いたウロコに覆われているため、触るとカサカサ、ザラザラしています。

3. お腹の色が違う!「赤」と「白っぽい」

  • イモリ: 特に代表的なアカハライモリは、お腹が真っ赤で黒い斑点があります。これは、毒を持っていることをアピールするための警戒色だと言われています。

  • ヤモリ: お腹の色は白っぽいか、薄い灰色、茶色など、目立たない色をしています。

4. 毒があるか、ないか

  • イモリ: 種類にもよりますが、日本でよく見られるアカハライモリは、フグと同じテトロドトキシンという毒を持っています。触った後は必ず手を洗いましょう。

  • ヤモリ: 毒はありません。人間にとって無害な存在です。むしろ、家の中の害虫(ゴキブリなど)を食べてくれる益虫として知られています。

5. 壁に張り付いているか、いないか

  • イモリ: 基本的に水辺にいるため、壁に張り付くことはありません。足に吸盤のような構造がありません。

  • ヤモリ: 指の裏に「趾下薄板(しかはくばん)」と呼ばれる特殊なひだがあり、これを使って壁やガラスにペタッと張り付くことができます。家の中で壁に張り付いているのは、ほぼヤモリだと思って間違いないでしょう。


両生類と爬虫類、これを見ればわかる!簡単な見分け方

イモリは両生類、ヤモリは爬虫類です。では、この「両生類」と「爬虫類」の大きな違いはどこにあるのでしょうか?見分けるポイントは以下の通りです。

1. 幼い頃の過ごし方(卵の産み方と呼吸方法)

  • 両生類: 多くは水中にゼリー状の殻のない卵を産みます。卵からかえった幼生(オタマジャクシのような姿)はエラ呼吸で水中で生活し、成長すると肺呼吸や皮膚呼吸ができるようになり、陸上でも生活するようになります。

  • 爬虫類: 陸上に硬い殻のある卵を産みます(一部、卵胎生の種類もいます)。卵からかえった時点で親と同じ姿をしており、最初から肺呼吸で陸上生活に適応しています。水中でエラ呼吸をする期間はありません。

2. 皮膚の質感

  • 両生類: 皮膚呼吸をするため、皮膚は常に湿っていてヌルヌルしています。ウロコや毛、甲羅はありません。乾燥に弱いです。

  • 爬虫類: 皮膚は乾燥していてウロコや甲羅で覆われています。これは体を乾燥から守るためで、乾燥に強いです。

3. 生息環境

  • 両生類: 水と陸の両方を行き来するため、水辺の湿った環境を好みます。

  • 爬虫類: 陸上生活に適応しており、乾燥した場所や岩場、森林など、多様な陸上環境に生息します。

まとめ:生き物のフシギを楽しもう!

イモリとヤモリ、そして両生類と爬虫類の違いを知ることで、身近な生き物がより魅力的に見えてきませんか?それぞれの生き物が持つユニークな特徴は、彼らが進化の過程で獲得してきた知恵の結晶です。

もし次にイモリやヤモリを見かけたら、ぜひこの知識を使って見分けてみてくださいね。きっと、もっと生き物への興味が深まることでしょう!

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