紫陽花を庭に植えてはいけないって本当？縁起や風水の真実と、魅力的な育て方
梅雨の時期に美しい花を咲かせ、私たちの目を楽しませてくれる紫陽花。色とりどりの花が咲き誇る姿は、日本の風情を感じさせてくれますよね。庭に植えてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、インターネットなどで「紫陽花を庭に植えてはいけない」という言葉を目にして、不安に感じたことはありませんか？もしかして、縁起が悪い植物なの…？と心配になるかもしれません。
実は、紫陽花を植えることには、縁起や風水的な誤解が関係している場合があります。この記事では、「紫陽花を庭に植えてはいけない」と言われる本当の理由を解き明かし、風水での良い方角や、庭を彩る魅力的な育て方まで、詳しく解説していきます。紫陽花を心ゆくまで楽しむためのヒントが満載です！
「紫陽花を庭に植えてはいけない」と言われる主な理由
紫陽花が「庭に植えてはいけない」と言われるのには、いくつかの理由が考えられます。しかし、これらは科学的な根拠に基づくものではなく、ほとんどが迷信や誤解、あるいは育て方によるものです。
1. 縁起が悪いとされる風習や迷信
かつて、紫陽花は「毒を持つ」「墓地に植える花」「首が落ちる（花が垂れる様子から）」などといった迷信や、花の色の変化が「移り気」「心変わり」を連想させることから、縁起が悪いとされてきた地域や時代もありました。特に、花が枯れて首が垂れる姿が不吉だと感じられたのかもしれません。
しかし、これはあくまで昔の人の感じ方であり、現代においては「美しさ」「雨の日の情緒」として捉えられることがほとんどです。
2. 花が枯れて「首が落ちる」ように見えるため
紫陽花の花は、咲き進むとだんだん色が褪せ、やがてしおれて下を向きます。この様子が、昔の日本では「首が落ちる」と連想され、不吉だと受け止められた時期がありました。特に武士の時代には、縁起が悪いとして敬遠されたと言われています。
しかし、これは植物の自然な生理現象であり、現代ではそうした見方をする人は稀です。むしろ、季節の移ろいや生命の循環を感じさせるものとして、ポジティブに捉えられています。
3. お彼岸や仏事のイメージが強い？
紫陽花は、お彼岸の時期に咲くことが多いため、一部の地域では仏花としてのイメージが強い場合があります。そのため、おめでたい場や一般的な庭には相応しくない、と考える人がいた可能性も考えられます。
4. 毒性があるという誤解（実際は微量）
紫陽花の葉や蕾には、ごく微量ながら毒性のある成分が含まれていることが知られています。誤って大量に摂取すると、嘔吐やめまいなどの症状を引き起こす可能性が指摘されています。そのため、「毒があるから庭に植えるのは危険」という情報が広まった側面もあります。
しかし、日常生活で葉を食べるようなことは通常なく、触れるだけで問題になることはありません。小さなお子さんやペットがいる家庭では、念のため口に入れないよう注意は必要ですが、極端に恐れる必要はありません。
5. 育ちすぎて場所を取る、管理が大変
紫陽花は非常に丈夫で成長が早いため、放っておくとどんどん大きくなり、庭のスペースを占領してしまうことがあります。剪定を怠ると、花付きが悪くなったり、枝が混み合って風通しが悪くなったりすることも。「管理が大変だから庭には植えない方がいい」という現実的な理由で言われることもあるでしょう。
このように、「紫陽花を庭に植えてはいけない」と言われる理由のほとんどは、現代の感覚や正しい知識があれば気にしなくても良いものばかりです。
風水から見た紫陽花！運気がアップする方角は？
風水では、紫陽花は「丸い花」を咲かせ、葉も丸みを帯びていることから、良い人間関係や金運、子孫繁栄といった運気を高めるとされています。また、雨の季節に咲くことから、邪気を洗い流す力があるとも言われています。
縁起が悪いとされる説は、むしろ誤解から生じたものです。風水では、紫陽花はむしろポジティブなエネルギーを持つ植物として捉えられることが多いのです。
では、具体的にどの方角に植えると良いのでしょうか？
1. 東南の方角：良縁・人間関係運アップ
風水で東南は「縁」を司る方角とされています。新しい出会いや人間関係を良好にしたいと考えるなら、東南に紫陽花を植えるのがおすすめです。特に、ピンクや紫色の紫陽花は、柔らかな人間関係を築くサポートをしてくれると言われています。
2. 西の方角：金運アップ
西は「金運」を司る方角です。黄色の紫陽花はあまり見かけませんが、白色や淡い色の紫陽花を植えることで、金運アップが期待できるとされています。西日にも比較的強いので、育てやすいでしょう。
3. 北の方角：貯蓄運・恋愛運アップ
北は「貯蓄」や「秘密の恋愛」を司る方角です。青や紫の紫陽花は、北の冷たい気を和らげ、安定した運気を引き寄せると言われています。北向きの庭でも比較的育ちやすいので、おすすめです。
4. 玄関の近く：良い運気を呼び込む
玄関は「気の入り口」とされており、良い気を呼び込む重要な場所です。**玄関の近くに紫陽花を植えることで、良い人間関係や金運を引き寄せると考えられています。**ただし、玄関を塞ぐほど大きくならないよう、剪定などで管理することが大切です。
風水はあくまで考え方の一つですが、ポジティブな気持ちで紫陽花を育てるきっかけになるなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
紫陽花を庭で魅力的に育てるためのポイント
紫陽花を庭で楽しむには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
1. 植え付け場所の選び方
- 半日陰が最適: 紫陽花は直射日光が苦手です。一日中日の当たる場所よりも、午前中に日が当たり、午後からは日陰になるような半日陰の場所を選びましょう。建物の陰や、他の木の陰などが適しています。
- 水はけと水もちの良い土: やや粘り気があり、水はけと水もちのバランスが良い土を好みます。市販の培養土に腐葉土などを混ぜて、土壌を改良すると良いでしょう。
2. 水やりと肥料の与え方
- 水やり: 乾燥に弱いため、特に開花期や夏場は水切れに注意が必要です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
- 肥料: 花が終わった後と、寒肥（かんごえ：冬に与える肥料）として、年2回程度緩効性肥料を与えます。多すぎると花付きが悪くなることがあるので注意しましょう。
3. 美しい花を咲かせる「剪定」のコツ
紫陽花は、剪定の時期を間違えると翌年の花が咲かなくなってしまうことがあります。
- 花後すぐの剪定が基本: 花が終わったら（7月中旬〜8月上旬頃までには）、花から2節下の芽の上で剪定します。来年の花芽は、この時期にできる新しい枝に付きます。
- 冬の剪定は控えめに: 枯れた枝や細い枝を整理する程度に留めましょう。花芽が形成された枝を剪定すると、翌年の花が咲きません。
- 大きくしたくない場合: 毎年、花後に強めに剪定することで、株の大きさをコントロールできます。
4. 花の色をコントロールする
紫陽花の花の色は、土壌のpH（酸度）によって変化します。
- 青い紫陽花: 土壌を酸性に傾けることで青くなります。市販の「青色発色剤」を使ったり、ピートモスや鹿沼土を混ぜたりすると良いでしょう。
- 赤い紫陽花: 土壌をアルカリ性に傾けることで赤くなります。苦土石灰などを混ぜて調整します。
まとめ：紫陽花は庭を彩る最高のパートナー！
「紫陽花を庭に植えてはいけない」という話は、ほとんどが迷信や誤解、あるいは育て方による管理の手間から生じたものです。現代においては、その美しい姿や風水的なポジティブな意味合いから、積極的に庭に取り入れたい植物と言えるでしょう。
適切な場所を選び、水やりや肥料、そして何よりも花後の正しい剪定をマスターすれば、毎年、あなたの庭を彩る素晴らしいパートナーとなってくれます。
ぜひ、今年の梅雨には、紫陽花を庭に迎え入れて、その移ろいゆく美しさと、雨の日にも心を和ませてくれる存在感を存分に楽しんでみませんか？