後悔しないための犬選び!「こんなはずじゃなかった」を避ける犬種選びのヒント
「犬を飼いたい!」そう思って家族に迎え入れたものの、「想像と違った…」「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうケースが、残念ながらゼロではありません。これは、飼い主さんの準備不足や知識不足だけでなく、「犬種とライフスタイルのミスマッチ」が原因であることがほとんどです。
特定の犬種が「悪い」わけでは決してありません。犬にはそれぞれ個性があり、特徴があります。これからワンちゃんを迎えようと考えている方が、後悔することなく、最高のパートナーと出会えるように、今回は「飼って後悔した」という声が聞かれやすい犬種の特徴と、そうならないための犬種選びのヒントをご紹介します。
後悔の声が聞かれやすい犬種の特徴とは?
「後悔した」という声は、犬種そのものの問題ではなく、多くの場合、その犬種が持つ**「特性」と「飼い主さんのライフスタイルや覚悟」が合わなかった**ときに生まれます。ここでは、特にそうしたミスマッチが起きやすい犬種の特徴を挙げてみましょう。
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活動量が非常に多い犬種
例:ボーダーコリー、ジャックラッセルテリア、シベリアンハスキーなど
- 後悔ポイントになりやすいこと: 毎日数時間の散歩や運動、頭を使った遊びが必須。運動不足になると問題行動(吠える、破壊行動)を起こしやすくなります。都会でのマンション暮らしや、運動に時間を割けない人には大きな負担となることがあります。
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被毛の手入れが頻繁に必要な犬種
例:トイプードル、ビションフリーゼ、ポメラニアン、サモエドなど
- 後悔ポイントになりやすいこと: 定期的なトリミング代がかかる(月1回数千円〜1万円以上)。自宅での毎日のブラッシングが欠かせず、怠ると毛玉になり皮膚病の原因にも。被毛が抜けやすい犬種の場合は、掃除の負担も増えます。
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特定の病気にかかりやすい犬種
例:フレンチブルドッグ(呼吸器系)、ダックスフンド(椎間板ヘルニア)、ゴールデンレトリバー(股関節形成不全、がん)など
- 後悔ポイントになりやすいこと: 高額な治療費がかかるリスクがある。日々の健康管理に特別な配慮が必要になる場合がある。
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しつけが難しい、または頑固な傾向がある犬種
例:柴犬、ミニチュアダックスフンド、シーズーなど
- 後悔ポイントになりやすいこと: 無駄吠えや噛み癖、散歩での引っ張り癖など、問題行動が出やすい場合がある。一貫したしつけと根気が必要で、初心者にはハードルが高く感じられることがあります。
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吠えやすい、または声が大きい犬種
例:チワワ、ミニチュアダックスフンド、ビーグルなど
- 後悔ポイントになりやすいこと: マンションなどの集合住宅での近所トラブルの原因になりやすい。来客や物音に対して敏感に反応することがあり、飼い主さん自身がストレスを感じることも。
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食欲旺盛で太りやすい犬種
例:ラブラドールレトリバー、ビーグル、パグなど
- 後悔ポイントになりやすいこと: 肥満による健康問題(関節炎、糖尿病など)のリスクが高まる。食事管理や運動管理に厳しさが必要で、フード代もかさみがちです。
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依存度が高く、お留守番が苦手な犬種
例:トイプードル、チワワ、キャバリアなど
- 後悔ポイントになりやすいこと: 分離不安になりやすく、長時間のお留守番で問題行動(無駄吠え、粗相、破壊行動)を起こすことがある。常に誰かが家にいる環境や、しっかりとしたお留守番トレーニングが必要になります。
「こんなはずじゃなかった」を避ける!後悔しない犬種選びのヒント
大切なのは、「憧れ」だけで犬を選ぶのではなく、**「自分たちのライフスタイルに合った犬種か」**をしっかり見極めることです。
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家族のライフスタイルを見つめ直す:
- 運動量: 毎日散歩に行ける時間はあるか?運動不足を解消できるスペースはあるか?
- 留守番時間: 日中、家を空ける時間はどのくらいか?長時間のお留守番に耐えられる犬種か?
- 住環境: マンションか戸建てか?庭の有無は?近隣への配慮は必要か?
- 手入れにかける時間と費用: 毎日のブラッシングやトリミング、抜け毛の掃除に時間を割けるか?トリミング代などの費用は負担できるか?
- 家族構成: 小さな子どもがいるか?高齢者がいるか?
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犬種の特性を徹底的に調べる:
気になる犬種の見た目だけでなく、**「性格」「必要な運動量」「手入れの頻度」「かかりやすい病気」「平均寿命」**などを多角的に調べましょう。インターネットの情報だけでなく、専門書を読んだり、獣医さんやブリーダー、ドッグトレーナーなど専門家から直接話を聞くのも非常に有効です。
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実際に触れ合う機会を作る:
ドッグカフェや保護犬の譲渡会、犬を飼っている友人の家などで、実際に気になる犬種と触れ合ってみるのも良い経験になります。写真や情報だけでは分からない、その犬種の「リアル」な性格や行動を肌で感じてみましょう。
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子犬と成犬のギャップも考慮する:
子犬はどんな犬種でも可愛らしいですが、成長すると体が大きくなり、性格も落ち着いたり活発になったりします。将来の姿をイメージして選びましょう。
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「もしも」の事態も想定する:
病気になった場合の医療費、災害時の避難、高齢になった時の介護など、「もしも」の事態も想定して、経済的・時間的・精神的な準備をしておくことが大切です。
まとめ:最高のパートナーと出会うために、じっくり考えて犬を選ぼう!
犬を家族に迎えることは、本当に素晴らしいことです。日々の生活に癒しや喜びを与えてくれる、かけがえのないパートナーとなるでしょう。
しかし、その一方で、一生涯にわたる責任と覚悟が必要です。「飼って後悔した」という悲しいミスマッチを避けるためには、見た目の可愛さや一時的な衝動だけでなく、犬種の特性をよく理解し、ご自身のライフスタイルと照らし合わせてじっくり検討することが何よりも大切です。
この記事が、あなたが最高の家族と出会い、長く幸せな共同生活を送るためのヒントになれば幸いです。