その電話、本当に家族?「なりすまし詐欺」を見抜くためのチェックリスト


「久しぶり、声を聞きたくて電話したんだ」

「今すぐお金が必要で…どうしよう」

親しい身内や知人からの電話。一見、何の問題もないように聞こえますが、実はその電話、あなたの大切な人を装った**「なりすまし詐欺」**かもしれません。

巧妙な手口であなたの心を揺さぶり、大切な財産を騙し取るこの詐欺は、年々被害が増加しています。

この記事では、あなたの身近に潜む「なりすまし詐欺」から身を守るために、電話がかかってきたときに確認すべきチェックリストを分かりやすく解説します。


1. 落ち着いて、相手の情報を確認する

突然の電話で動揺しても、まずは深呼吸をして冷静になりましょう。そして、以下の点を相手にさりげなく聞いてみてください。

【チェックポイント】

  • 相手の名前をこちらから言わない

    「〇〇さん?」と相手の名前をこちらから尋ねるのはNGです。詐欺犯は「はい」と答えるだけで、あなたの知人になりすますことができます。「どちら様ですか?」と聞き返すのが基本です。

  • 電話番号がいつもと違う

    携帯電話の番号が、いつも家族や友人からかかってくる番号と違う場合は要注意です。知らない番号からの電話は、特に慎重に対応しましょう。

  • 「なぜ電話番号が変わったの?」と聞く

    「携帯電話をなくした」「番号が変わった」などと言われたら、「なぜそうなったの?」と具体的に理由を尋ねましょう。詐欺犯は、この手の質問に答えられなかったり、話をそらしたりすることが多いです。


2. 相手の発言を「具体的に」深掘りする

詐欺犯は、あなたのプライベートな情報を断片的に知っていることがありますが、全てを把握しているわけではありません。

【チェックポイント】

  • 個人的な情報を質問する

    「この前、一緒にご飯を食べたお店、どこだっけ?」「前に飼っていたペットの名前は?」など、あなたと相手だけが知っている具体的な情報を質問してみましょう。答えられなければ、なりすましである可能性が非常に高いです。

  • 「〇〇の件はどうなった?」と質問する

    「先日相談してくれた〇〇の件、解決した?」など、過去に実際に話した内容について質問してみるのも有効です。詐欺犯は、その話を知らないため、答えに詰まるでしょう。


3. 「お金」や「個人情報」を求められたら警戒する

これが最も重要なポイントです。

【チェックポイント】

  • お金の話が出たら一度電話を切る

    「お金を貸してほしい」「支払いを代わりにしてほしい」など、金銭的な要求をされたら、すぐに**「一度電話を切る」**決断をしてください。

  • 「後でかけ直すね」と伝える

    「今、手が離せないから後でまたかけ直すね」などと伝え、電話を切ってから、あなたの方から本物の家族や友人の電話番号にかけ直して確認しましょう。

  • 絶対に「個人情報」を教えない

    「今から〇〇のサイトに登録するから、パスワードを教えて」など、あなたの個人情報を要求されても、絶対に教えないでください。

もし「おかしい」と感じたら

少しでも「もしかして詐欺かも…」と不安になったら、ためらわずに警察や消費者ホットラインに相談しましょう。

詐欺犯は、あなたの「助けたい」という善意や、「早くしないと」という焦りの気持ちを利用してきます。どんなに親しい人を装っていても、一度冷静になり、この記事のチェックリストを活用して、あなたとあなたの大切な人を守ってください。

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