ハーブ栽培は楽しいけれど…庭植え注意!増えすぎるハーブ10選とその理由🌱
お料理の香り付けやハーブティー、アロマとして、私たちの生活を豊かにしてくれるハーブ。お庭やベランダで育ててみたい、と思っている方も多いのではないでしょうか?でも、ちょっと待ってください!中には、庭に直接植えると大変なことになる「増えすぎるハーブ」があるんです。今回は、そんなハーブを10種類ピックアップし、その理由と、上手に付き合うためのコツをご紹介します。
ハーブを庭に植える前に知っておきたいこと
「せっかくなら広い庭に直接植えたいな」と思う気持ち、よくわかります。しかし、ハーブの中には非常に繁殖力が旺盛で、あっという間に庭全体を占領してしまう「暴れん坊」もいるんです。
- 地下茎やランナーで広がる: 地面の下を茎が伸びて、あちこちから芽を出すタイプ。
- 種をまき散らす: 花が咲いた後にたくさんの種ができ、それが風などで飛んで広がるタイプ。
- 強い生命力: ちょっとやそっとでは枯れない、たくましいハーブ。
これらの特徴を持つハーブを何も知らずに庭に植えてしまうと、後で後悔することになるかもしれません。他の植物を圧迫したり、手入れが大変になったりすることも…。
それでは、具体的にどんなハーブに注意が必要なのでしょうか?
庭植えに要注意!増えすぎるハーブ10選
1. ミント(Mint)
ハーブの代表格ですが、その繁殖力は群を抜いています。地下茎でどんどん広がり、あっという間にミント畑に!他の植物をあっという間に飲み込んでしまいます。
2. レモンバーム(Lemon Balm)
ミントと同じシソ科で、こちらも地下茎で増えるタイプ。こぼれ種でも増えやすく、庭のあちこちから芽が出てくることも。爽やかな香りで人気ですが、油断は禁物です。
3. オレガノ(Oregano)
料理によく使われるオレガノも、繁殖力が強いハーブの一つです。地下茎とこぼれ種の両方で広がるため、気づかないうちに増殖していることがあります。
4. ドクダミ(Houttuynia cordata)
「ドクダミなんてハーブ?」と思うかもしれませんが、実はハーブとして利用されることがあります。地下茎で爆発的に増え、一度根付くと除去が非常に困難。庭の片隅にちょっとだけ、と思っていても、すぐに手のつけられない状態になります。
5. シソ(Perilla)
日本の食卓には欠かせないシソも、驚くほどこぼれ種で増えます。一度植えると、翌年には思わぬ場所から芽が出てくる、なんてこともよくある話です。
6. フェンネル(Fennel)
繊細な見た目とは裏腹に、こぼれ種で非常によく増えます。背が高くなるため、他の植物の日当たりを遮ってしまうことも。
7. ワイルドストロベリー(Wild Strawberry)
可愛い実がなるワイルドストロベリーは、ランナー(匍匐茎)を伸ばして地面を這うように広がっていきます。あっという間にグランドカバー状態に!
8. タイム(Thyme)
グラウンドカバーにも使われるタイムは、茎が地面を這うように伸び、根付いて増えていきます。場所によっては広がりすぎて困ることもあります。
9. バジル(Basil)
こぼれ種で増えやすいハーブの代表格。特に夏場は成長が早く、花が咲いて種ができると、翌年も思わぬ場所からバジルが生えてくることがあります。
10. ローズマリー(Rosemary)
タイムやミントほどではないですが、ローズマリーも大きく育ち、広がりやすい性質を持っています。特に立ち性ではない匍匐性の品種は、地面を這うように広がります。剪定を怠ると、かなりのスペースを取ることに。
増えすぎるハーブと上手に付き合うには?
これらのハーブでも、上手に工夫すれば庭で楽しむことは可能です。
- 鉢植えやプランターで育てる: これが一番のおすすめです!根の広がりを制限できるので、他の植物への影響を気にせず育てられます。デザイン性の高い鉢を選べば、見た目もおしゃれに。
- 地中に仕切りを入れる: もしどうしても庭に植えたい場合は、深い仕切り(レンガやプラスチック板など)を埋め込んで、根の広がりを物理的にブロックする方法もあります。
- こまめな手入れ: 花が咲いて種ができる前に摘み取ったり、伸びすぎたツルや地下茎をこまめに剪定したりすることで、増殖を抑えることができます。
ハーブ栽培は、香りや彩りだけでなく、育てる楽しさも魅力です。それぞれのハーブの特性を理解して、あなたの庭やベランダを、心地よいハーブガーデンに変身させてくださいね!