PMS(月経前症候群)と妊娠超初期症状はどう違う?見分けるための5つのポイント


「生理が来そうなのに来ない」「いつもの生理前より体がだるい……」

生理予定日が近づくと、体調のわずかな変化に敏感になりますよね。特に妊娠を希望されている方や、心当たりのある方にとって、今感じている不快な症状が「生理のサイン(PMS)」なのか「妊娠のサイン(妊娠超初期症状)」なのかは、最も気になる問題です。

実は、PMSと妊娠超初期症状はどちらも「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の影響で起こるため、非常に似通っています。しかし、細かく観察するといくつかの決定的な違いが見えてきます。今回は、これらを見分けるための5つの重要ポイントを徹底解説します。


なぜPMSと妊娠超初期症状は似ているの?

原因は、排卵後に分泌が増える**「プロゲステロン(黄体ホルモン)」**にあります。このホルモンは、子宮内膜を厚くして妊娠を維持しやすい状態にする働きがありますが、同時に「体に水分を溜め込む」「眠気を引き起こす」「腸の動きを鈍くする」といった作用も持っています。

  • 妊娠していない場合: プロゲステロンが急激に減り、生理が始まります。

  • 妊娠している場合: プロゲステロンが分泌され続け、高温期が継続します。

つまり、どちらも同じホルモンの影響を受けているため、体感する症状がそっくりになってしまうのです。


見分けるための5つのポイント

それでは、具体的にどこに注目すればよいのか、5つのチェックポイントを見ていきましょう。

1. 基礎体温の動き(最も確実な指標)

  • PMSの場合: 生理予定日付近になると体温が下がり始め、生理開始とともに「低温期」に入ります。

  • 妊娠超初期の場合: 生理予定日を過ぎても体温が下がらず、高い状態(高温期)が17日〜21日以上続きます。

基礎体温を測っている方なら、グラフの変化が最も信頼できる判断基準になります。

2. おりものの量と質

  • PMSの場合: 生理直前になるとおりものの量は減り、白濁してベタベタした粘り気が強くなるのが一般的です。

  • 妊娠超初期の場合: 逆に量が増える人が多く、サラサラとした水っぽい質感に変わることがあります。色は透明、または個人差により白や黄色っぽくなることもあります。

3. 胸の張りと乳首の変化

  • PMSの場合: 生理の数日前から胸全体が張り、生理が始まると同時にスッと症状が消えるのが特徴です。

  • 妊娠超初期の場合: 生理予定日を過ぎても張りが続き、さらに強くなる傾向があります。また、乳首が敏感になって服に触れるだけで痛んだり、乳輪の色が濃くなったと感じたりすることもあります。

4. 嗜好(味覚・嗅覚)の変化

  • PMSの場合: 食欲が増し、特に甘いものやジャンクフードが無性に食べたくなる傾向があります。

  • 妊娠超初期の場合: 「特定の匂い(ご飯の炊ける匂い、洗剤の匂いなど)がダメになる」「好きだったものが急に食べられなくなる」といった、つわりの初期症状に近い拒絶反応が出ることがあります。

5. 出血の有無(着床出血)

  • PMSの場合: 少量の出血が始まれば、そのまま生理の本番へと移行します。

  • 妊娠超初期の場合: 生理予定日前後に「着床出血」と呼ばれるごく少量の出血が見られることがあります。色はピンクや茶色で、1〜3日程度でピタッと止まるのが特徴です。


症状比較表まとめ

症状PMS(月経前症候群)妊娠超初期症状
基礎体温生理開始とともに下がる高いまま継続する
お腹の痛み下腹部の重い痛みチクチク、引っ張られる感覚
腰痛重だるい痛み骨盤周りが緩むような違和感
気分の変化イライラ、情緒不安定強い眠気、集中力の低下
吐き気あまり見られない胃のむかつき、胸焼け

「もしかして」と思ったらどうすべき?

症状だけで100%判断することは不可能です。自分の体の状態を正確に知るために、以下のステップを踏んでください。

1. 妊娠検査薬を使用する

最も確実な方法は検査薬です。

  • 通常タイプ: 生理予定日の1週間後から。

  • 早期タイプ: 生理予定日当日から。

    フライング検査(早すぎる検査)は正確な結果が出ないため、推奨される時期まで待つことが大切です。

2. 体を温めてリラックスする

どちらの結果であっても、体がデリケートな時期であることに変わりはありません。冷えを避け、十分な睡眠をとるようにしましょう。

3. 産婦人科を受診する

検査薬で陽性が出た場合や、生理が来ないまま体調不良が続く場合は、速やかに医療機関を受診してください。子宮外妊娠などのトラブルを早期に発見するためにも、自己判断は禁物です。


まとめ

PMSと妊娠超初期症状は、非常に見分けがつきにくい「双子」のような症状です。しかし、基礎体温の継続や、おりものの変化、着床出血の有無など、注意深く観察することで小さなヒントを見つけることができます。

自分の体のリズムを日頃から把握しておくことは、不安を解消するための大きな助けになります。今感じている症状をカレンダーやアプリにメモしておき、次の周期の参考にすることから始めてみませんか?

もし、生理予定日を1週間過ぎても症状が続くようであれば、一度妊娠検査薬を試してみることをおすすめします。


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