イギリスでの家探し完全ガイド!駐在・移住で失敗しないための住居選びと対策
歴史ある街並みや豊かな文化が魅力のイギリス。駐在や長期滞在が決まった際、まず直面するのが「住居」の問題です。イギリスの住宅事情は日本とは大きく異なり、築100年を超える建物が珍しくない一方で、最新の法改正や独特の税制度が存在します。
「ロンドンで日本人が安心して住めるエリアはどこ?」「カウンシルタックスって何?」「古い家でも冬は暖かく過ごせるの?」
そんな不安を解消するために、今回はイギリスでの住まい探しに役立つ最新情報を徹底解説します。エリア選びから契約の落とし穴、快適な生活を送るための具体的な対策まで、現地での暮らしを支える知識を網羅しました。
1. イギリスの住宅タイプと特徴
イギリスの住居は、主に以下の4つのスタイルに分類されます。
フラット(Flat / Apartment)
日本で言うマンションやアパートです。
特徴: 都市部に多く、単身者やカップルに人気。セキュリティがしっかりした「ポーター(管理人)付き」の物件もあります。
注意点: 築年数が古い物件をリノベーションしているケースが多く、外観はクラシックでも内装はモダンな物件が豊富です。
デタッチド / セミ・デタッチド(Detached / Semi-detached)
一軒家(デタッチド)または、2軒が1つにつながったニコイチ(セミ・デタッチド)の形式です。
特徴: 家族連れに最適で、広い庭が付いていることが一般的です。郊外に多く見られます。
テラスハウス(Terraced House)
数軒が横に連なった長屋形式の住宅です。
特徴: イギリスの伝統的な街並みを象徴するスタイル。隣家と壁を共有しているため気密性は高いですが、音の問題に配慮が必要です。
2. 駐在員に人気のエリア:ロンドン編
利便性と安全性を重視する日本人駐在員に選ばれている主なエリアをご紹介します。
| エリア名 | 特徴 | 主な層 |
| セント・ジョンズ・ウッド | 高級住宅街で治安が良く、中心部へのアクセスが抜群。 | 経営層・富裕層 |
| アクトン / イーリング | 日系スーパーや日本人学校があり、日本語が通じる環境が整っています。 | 家族連れ・初めての海外赴任 |
| フィンチリー / ゴールダーズ・グリーン | 北部の落ち着いた住宅街。緑が多く、教育環境が良い。 | 子育て世代 |
| カナリー・ワーフ | 金融街にある最新の高層フラット。モダンな暮らしを求める方に。 | 単身・共働き夫婦 |
3. 知っておきたい「家賃以外」のコストと法律
イギリスでは家賃のほかに、日本にはない特有の費用が発生します。
カウンシル・タックス(Council Tax)
日本の住民税に近い地方税ですが、「物件の価値」に対して「居住者」が支払うのが特徴です。
金額: 自治体(Council)や物件のグレード(Band A〜H)によって異なります。
割引: 一人暮らしの場合は25%の割引制度があります。フルタイムの学生は免除される場合があります。
法改正による「前払い」の制限
近年の法改正により、大家が借主に対して多額の家賃前払いを要求することが厳しく制限されています。以前はクレジットヒストリー(信用実績)がない外国人に対して半年〜1年分の前払いを求めるケースもありましたが、現在はルールが明確化されているため、不当な要求には注意が必要です。
4. イギリスの家特有の設備とトラブル対策
セントラルヒーティングを攻略する
イギリスの冬に欠かせないのが、家全体を温める「セントラルヒーティング」です。
仕組み: ガスボイラーで温めたお湯を各部屋の「ラジエーター」に循環させます。
対策: タイマー設定を賢く使いましょう。冬場に完全にオフにすると配管が凍結・破裂するリスクがあるため、外出時も低温で稼働させ続けるのが現地での常識です。
硬水と水回りのメンテナンス
イギリスは「硬水」の地域が多く、水垢(ライムスケール)が溜まりやすいのが難点です。
対策: ケトルやシャワーヘッドの定期的な掃除が必要です。専用の除去剤(Descaler)がスーパーで簡単に手に入ります。
メンテナンスの対応スピード
イギリスでは、修理を依頼してもすぐに業者が来ないことが珍しくありません。
具体策: 契約時に「緊急時の連絡先」と「どこまでが大家の責任か」を明確に書面で確認しておきましょう。管理会社がしっかりしている物件を選ぶことが、ストレスのない生活への近道です。
5. まとめ:納得のいく住まい選びのために
イギリスでの家探しは、単に「素敵な外観」だけで選ぶのではなく、**「防犯性」「暖房効率」「周辺のカウンシル・タックスの額」**などを総合的に判断することが大切です。
特にロンドンなどの人気エリアでは物件の動きが非常に早いため、気になる物件があればすぐに見学予約を入れ、外交官条項(転勤時に解約できる特約)を含めた契約交渉をスムーズに進めることが成功のポイントです。
今回の情報が、あなたのイギリス生活の第一歩を確かなものにする助けになれば幸いです。