緊急避妊ピル(アフターピル)希望!病院での会話と準備リスト


緊急避妊ピル(アフターピル)は、望まない妊娠を防ぐために、時間との勝負となる大切な選択です。緊張や不安を感じるかもしれませんが、婦人科の医師やスタッフはあなたの状況を理解し、最善のサポートをしてくれます。

ここでは、初診で緊急避妊ピルを希望する際の、受付や医師とのスムーズな会話例と、事前に準備しておくべき重要情報をご紹介します。


1. 受付で「最優先」を伝える会話例

緊急避妊ピルは、時間経過とともに効果が下がってしまうため、最優先で診察を受けたいことを明確に伝えましょう。

状況受付での伝え方(例文)伝えるポイント
初診時「**緊急避妊ピル(アフターピル)の処方を希望して来ました。」 「避妊に失敗してしまい、急いで診察をお願いしたいのですが。」「緊急避妊」であることを伝え、時間的制約があることを示しましょう。
問診票記入中(問診票に最終月経日性行為の日時**を正確に記入)受付で口頭で話しにくい場合は、問診票に「緊急避妊希望」と目的を大きく書いても大丈夫です。

2. 医師との診察で「正確に」伝える会話例

診察では、ピルを安全に処方するために、医師からいくつかの質問があります。落ち着いて、事実を正確に伝えましょう。

医師の質問(予想されること)あなたの返答の例伝えるべき最重要情報
「今日はどうされましたか?」避妊に失敗したため緊急避妊薬の服用を希望しています。」ストレートに目的を伝えることが、最もスムーズです。
「避妊に失敗した性行為はいつでしたか?」〇月〇日の午前〇時頃です。」(または「〇時間前です」)正確な日付と時間が、ピルの種類や効果の判断に最も重要です。
「最後の生理はいつ始まりましたか?」〇月〇日です。(または「予定日より遅れています」)」妊娠の可能性排卵日を予測する重要な情報です。
「他に持病や常用している薬はありますか?」「持病はありません。飲んでいるのは市販の頭痛薬だけです。」(または「〇〇という薬を服用中です」)飲み合わせによってピルの効果が弱まる可能性があるため、全ての薬を正直に伝える。
「喫煙はされますか?」「吸っていません。」(または「1日〇本吸っています」)血栓症のリスクが高まるため、重要なチェック項目です。

3. 事前に準備しておきたい「3つの最重要情報」

緊急避妊ピルの処方は時間との勝負です。病院へ向かう前に、以下の3つの情報をメモしておくと、診察が迅速に進みます。

  1. 最終月経(生理)が始まった日

    • 〇月〇日(カレンダーやアプリで正確な日付を確認)

  2. 避妊に失敗した性行為の日時

    • 〇月〇日 〇時頃(服用までの時間が短いほど効果が高まります)

  3. 服用中の薬やアレルギーの有無

    • 市販薬も含め、現在飲んでいるものがあるかを確認

4. 服用後に「必ず」確認すべきこと

薬を受け取る際や、診察の最後に、以下の点を医師に確認しておくと安心です。

  • 服用後の避妊方法: 服用後、次の生理が来るまでの避妊はどうすればよいか。

  • 副作用について: 吐き気や頭痛などの副作用が起きた場合の対処法。

  • 避妊成功の確認: 服用後、何日後に妊娠検査薬を使うべきか、または次の受診の目安

緊急避妊ピルは「緊急時」の手段です。医師は必ず、今後継続的に避妊するための方法(低用量ピル、避妊具など)についてもアドバイスをしてくれるはずです。これを機に、あなた自身が主体となって妊娠をコントロールできる方法について相談してみましょう。


緊急避妊ピルの服用後、ご自身の心身の変化について不安があれば、遠慮なく医療機関に再相談してくださいね。