【保存版】支払督促 異議申立ての書き方をやさしく解説|無視NG!自分を守る正しい対応とは?
ある日突然、裁判所から届く「支払督促」。驚いてしまいますが、これは合法的な請求手続きのひとつ。
でも、内容に納得がいかない、身に覚えがない…そんなときは、異議申立てをすることで、自分の意見を伝えることができます。
この記事では、「支払督促 異議申立ての書き方」を中心に、記載例や提出のコツ、よくある注意点までわかりやすく解説します。
支払督促とは?ざっくり理解しよう
「支払督促」は、貸したお金が返ってこないときに、裁判所を通じて請求できる制度です。
民間の請求書とは違い、法的効力がある通知なので、無視はNG。
▼支払督促の主な特徴
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相手(あなた)の意見を聞かずに申し立てできる
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裁判所(簡易裁判所)から直接届く
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異議申立てしないと、差押えなどの強制執行につながる
異議申立てとは?やらないとどうなる?
支払督促が届いてから2週間以内に異議を申し立てなければ、債権者(請求している側)は「仮執行宣言」の申立てが可能になります。
そうなると、銀行口座の差押え、給与の差押えといった事態に発展する恐れがあります。
つまり、支払督促の異議申立ては、自分の権利を守るための大事な手続きなんです。
【例文付き】支払督促 異議申立ての書き方
✍ 書く前に必要な準備
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届いた「支払督促」原本(内容をよく読む)
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本人確認書類(運転免許証など)
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裁判所名と事件番号のメモ
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収入印紙・切手代(必要に応じて)
📄 書き方の基本フォーマット
以下は「支払督促 異議申立書」の例文です:
支払督促 異議申立書(例)
〇〇簡易裁判所 御中
令和〇年〇月〇日付の支払督促(事件番号:令和〇〇年(督)第〇〇号)に対し、下記のとおり異議申立てをいたします。
【申立人(あなた)】
住所:〒〇〇〇-〇〇〇〇
氏名:〇〇〇〇(印)
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
【相手方(債権者)】
住所:〒〇〇〇-〇〇〇〇
氏名または法人名:〇〇〇〇
【異議の理由】
請求されている内容に納得できないため、異議を申し立てます。
具体的には、以下のような事情があります。
(※ここにあなたの主張や理由を簡潔に書く)
以上
令和〇年〇月〇日
〇〇簡易裁判所 宛
✉ 提出方法
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郵送または裁判所の窓口へ持参
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提出は2週間以内が厳守!土日祝を挟んでも期限は変わりません。
異議申立ての理由、どう書けばいい?
「理由ってどう書けばいいの?」と迷う方も多いですが、ポイントは事実と主張を簡潔に伝えること。
理由の例:
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金額が事実と違う
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すでに支払済み
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契約内容に誤解がある
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時効が成立している(消滅時効の援用)
※法律的な表現が難しい場合は、ありのままの事実を自分の言葉でOKです。
よくある疑問Q&A
Q1. 異議申立てしたらどうなるの?
A. 通常訴訟に移行します。あなたと相手、両方の主張を聞いたうえで裁判所が判断を下します。
Q2. 弁護士に頼む必要はある?
A. 簡単な異議なら自分でも可能。ただし争点が複雑な場合や多額の請求の場合は、弁護士への相談をおすすめします。
Q3. 期限が過ぎてしまったら?
A. 原則として仮執行宣言がされますが、やむを得ない理由があれば「再審」などの救済措置を取れる可能性があります。
まとめ|支払督促に異議があるなら、すぐ行動を!
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支払督促を放置すると、差押えのリスクあり
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異議申立ては裁判所に2週間以内に提出
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書式はシンプルでOK。理由は簡潔に書く
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不安があれば、法テラスや弁護士に相談しよう
異議申立ては、**「自分の声を届ける大事なステップ」**です。
届いた書類に戸惑っても、落ち着いて対応すれば大丈夫。少しの手間で、大きなトラブルを防ぐことができますよ。