【要注意】支払督促を放置するとどうなる?知らないと損する流れと対処法
ある日突然、ポストに「支払督促」という見慣れない封筒が届いたら、ちょっとドキッとしますよね。
しかも、よくわからないからといって放置してしまうと、とんでもないことになる可能性があるんです。
今回は、支払督促の意味、無視した場合のリスク、差押えを防ぐための具体的な対処法まで、やさしく解説していきます。
支払督促とは?簡単にいうと「裁判所からの請求書」
支払督促とは、裁判所を通じて送られる正式な請求通知のこと。
消費者金融、カード会社、携帯キャリア、家賃の滞納など、債権者(お金を貸している側)が「お金を払ってくれない」と判断したときに使われます。
通常の裁判と違って、相手を裁判所に呼び出すことなく、書面だけで進む手続きです。
つまり、相手(=あなた)からのリアクションがなければ、どんどん先に進んでしまいます。
支払督促を放置するとどうなるの?
支払督促が届いても、「なにこれ?詐欺?」と放っておいたり、単に面倒だからとスルーしたりすると、次のような流れで強制的に進みます。
▶ ステップ①:2週間経過 → 仮執行宣言付き支払督促へ
支払督促が届いてから2週間以内に「異議申立て」をしないと、相手側は仮執行宣言の申立てを行えます。
これが認められると、督促状が**「仮執行力付き債務名義」という強力な効力**を持つようになります。
▶ ステップ②:差押えの手続きへ
仮執行宣言が付いたあとは、銀行口座の凍結や給与の差押えといった強制執行に進むことができます。
つまり、「気づいたら給料から差し引かれていた」「口座のお金がゼロになっていた」なんてことも。
よくある誤解:「支払督促って、裁判じゃないから無視していい?」
これは大きな間違いです。
支払督促は、れっきとした裁判所の手続き。たとえ一方的に進む流れであっても、無視すれば不利益を被るのは自分のほう。
いわば「裁判所からのラストチャンス」なんです。
支払督促を受け取ったときの正しい対応
では、支払督促が届いたとき、どうすればいいのでしょうか?
✔ 内容をしっかり確認する
まずは、債権者の名前や金額、理由をチェックしましょう。
「記憶にない請求」「時効の可能性がある」など、疑問点があればすぐに調べて。
✔ 異議申立てをする(支払う意思がない・争う場合)
「支払う理由がない」「金額に納得いかない」場合は、2週間以内に異議申立て書を裁判所に提出。
そうすれば、自動的に通常訴訟へ移行し、あらためて主張する機会が得られます。
✔ 和解や分割払いの交渉をする
支払いの必要性はあるけど、今すぐに一括で払えない…。そんなときは、債権者と和解交渉をすることも可能です。
誠意を見せれば、分割払いなどの条件で合意できる場合も。
もし放置してしまった後でも、できることはある?
支払督促をうっかり放置して、仮執行宣言が出てしまった場合でも、あきらめるのは早いです。
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差押え前なら、和解交渉を申し出る
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裁判所に執行停止を申し立てる(条件あり)
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法的な手続きを取り消すための「再審請求」や「異議訴訟」を検討する
など、対処の余地が残っていることもあります。
ただし、時間との勝負になることが多いので、すぐに弁護士や司法書士などの専門家に相談するのが安心です。
まとめ:支払督促は放置せず、必ずリアクションを!
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支払督促は裁判所からの正式な手続き
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放置すると仮執行宣言→強制執行(差押え)に進む
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異議申立てや和解交渉で解決の道は残されている
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放置後でも対処できる可能性あり。ただし迅速に対応を
「支払督促 放置」は、トラブルを悪化させるだけ。
届いたら驚かずに、まずは内容を確認し、自分の立場を見極めて行動することが大切です。