【本音で解説】明治安田生命「じぶんの積立」のデメリットとは?加入前に知っておきたい注意点
「貯金感覚でお金を増やしたい」「元本割れが怖いからリスクは取りたくない」
そんな思いから、**明治安田生命の『じぶんの積立』**に興味を持つ方は多いのではないでしょうか?
たしかに、元本保証があり、控除対象にもなるという魅力的な仕組みはありますが、当然ながら**「デメリット」や「注意点」**も存在します。
この記事では、「じぶんの積立って本当にお得なの?」「他の商品と何が違うの?」という疑問にお答えしつつ、加入前に知っておくべき具体的なデメリットと判断ポイントをわかりやすくお伝えします。
1. 「じぶんの積立」とは?仕組みをおさらい
まずは、「じぶんの積立」がどんな商品なのか簡単に整理しておきましょう。
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毎月5,000円〜20,000円まで積み立て可能
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10年間の払込、5年据え置き、15年後に満期金を受け取る
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満期金は積立額の100%で戻ってくる(元本保証)
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途中解約もOK(ただしタイミングによっては元本割れの可能性あり)
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生命保険料控除の対象で節税効果もある
いわば、貯金感覚で使える低リスクな積立保険ですね。
2. 明治安田生命「じぶんの積立」の主なデメリット
では、本題に入ります。メリットだけを見て判断してしまう前に、以下のようなデメリットを把握しておくことが大切です。
2.1 増えない(利息がほとんどない)
「元本保証=安全」というイメージはありますが、実質的には“増えない”商品です。
10年間かけて積み立てても、受け取る満期金は基本的に「積立総額そのまま」。つまり利息はほぼゼロ。
【例】
月1万円 × 12ヶ月 × 10年 = 120万円 → 15年後に120万円が戻る
つまり、「インフレに弱い」「資産形成のスピードが遅い」という点が最大のデメリットです。
2.2 解約のタイミングによっては元本割れの可能性がある
じぶんの積立は途中解約も可能ですが、解約時期によっては戻ってくる金額が払った金額を下回ることもあります。
特に払込開始から短期間での解約は、元本割れのリスクが高まるので注意が必要です。
2.3 保険としての保障機能は「ほぼない」
名前に「生命保険」とありますが、死亡保障や入院保障は一切なし。
つまり、「保険」としての役割を求める方にとっては不向きです。
実際は「保険料控除が使える貯金のようなもの」という性格が強く、保障を重視する人は他の商品と併用する必要があります。
2.4 高額な積立ができない
月の上限は2万円まで。つまり、年間で最大24万円、10年間積んでも240万円までしか積み立てられません。
「もっと大きな金額を積み立てて運用したい」と考えている方には、物足りない設計です。
2.5 途中で見直し・変更ができない
「じぶんの積立」は一度契約すると、基本的に満期まで金額の変更や期間の短縮ができません。
途中で「やっぱり他の商品に乗り換えたい」と思っても、柔軟に変更できないのはデメリットです。
3. 加入をおすすめできる人・できない人の違い
デメリットをふまえたうえで、「じぶんの積立」が向いている人・向いていない人の特徴を整理してみましょう。
◎ 向いている人
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元本割れリスクを避けたい
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少額でコツコツ貯めたい
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保険料控除を活用したい
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投資が苦手・怖いと感じている
✖ 向いていない人
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資産をしっかり増やしたい
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高額な積立を考えている
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保険としての保障も求めている
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柔軟に見直しできる商品がいい
4. 他の商品と比較してどうなの?
「つみたてNISA」や「iDeCo」などの資産形成制度と比較されることも多いですが、それぞれの目的と性質が違います。
商品名 | リスク | リターン | 節税効果 | 元本保証 |
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じぶんの積立 | 低 | ほぼゼロ | ◯ | ◯ |
つみたてNISA | 中〜高 | 中〜高 | ✖ | ✖ |
iDeCo | 中〜高 | 中〜高 | ◯ | ✖ |
この表からもわかるように、「絶対に損をしたくない」「まずは安全に始めたい」人に適しているのが「じぶんの積立」といえます。
5. まとめ:デメリットを知った上で“目的に合うか”を見極めよう
「明治安田生命のじぶんの積立」は、貯金感覚で利用できる安心感のある商品ですが、「増えない」「自由度が低い」などのデメリットをきちんと理解することが重要です。
金融商品は、「何が良いか」ではなく「自分の目的に合っているか」が大切。
長期的な資産形成を目指すなら他の商品を組み合わせたり、保障が欲しいなら医療保険や終身保険も検討してみるのがおすすめです。
まずは、自分が求める「ゴール」を明確にし、それに合った手段を選ぶようにしましょう。