👶 産婦人科での初診:産後に起こりやすい便秘と解消法ガイド
産婦人科での初診について、特に産後に多くの女性が悩まされる便秘と、その解消法について解説します。
🏥 産婦人科の初診について
産婦人科を受診する目的によって初診の内容は異なりますが、特に「妊娠」や「出産後」の受診は、あなたの身体の状態を正確に把握するために重要です。
1. 受診前の準備
基礎体温表: もしつけていれば、持参しましょう。
問診票: 症状や最終月経開始日、既往歴、アレルギー、服用中の薬などを正確に記入します。
保険証: 忘れずに持参します。
2. 初診でよくある内容
問診: 現在の症状、生活習慣、月経周期、既往歴、家族の病歴などを医師や看護師が詳しく尋ねます。
検査:
内診(産科の場合): 子宮や卵巣の状態を診察します。
超音波検査(エコー): 子宮や胎児、卵巣の状態を画像で確認します。
血液検査・尿検査: 貧血や感染症、ホルモン状態などを確認します。
🤰 産後に起こりやすい便秘の原因
産後に便秘になる女性は非常に多いです。主な原因は、出産による身体の変化や生活習慣の変化によるものです。
1. 物理的・身体的な原因
腹筋の低下: 出産によって腹筋が大きく伸び、腹圧がかけにくくなるため、排便時にいきむ力が弱くなります。
骨盤底筋群のダメージ: 難産や会陰切開などにより、骨盤底の筋肉が緩んだり、傷ついたりしているため、排便がスムーズに行えないことがあります。
ホルモンバランスの変化: 妊娠中に多く分泌されていたプロゲステロン(腸の動きを抑制する作用がある)が出産後も残っている影響や、産後の急激なホルモンバランスの変化も原因となります。
2. 精神的・生活習慣の原因
水分不足: 授乳による水分の消費量が増加するため、体内の水分が不足し、便が硬くなりやすいです。
睡眠不足・ストレス: 育児による睡眠不足や精神的なストレスが自律神経の乱れを引き起こし、腸のぜん動運動が低下することがあります。
食事の偏り: 忙しさから食事内容がおろそかになり、食物繊維が不足しがちになります。
排便の我慢: 産後の傷の痛みや、赤ちゃんから離れられない状況から、便意を我慢してしまうことが便秘を悪化させます。
🍎 産後便秘の具体的な解消法
産後の身体に優しく、母乳育児中でも安全に行える便秘の解消法と対策をご紹介します。
1. 食事と水分補給の改善
積極的に水分補給: 特に授乳の前後には、意識的にコップ一杯の水やノンカフェインのお茶を飲みましょう。便を柔らかく保つために水分は不可欠です。
食物繊維を増やす: 水溶性食物繊維(ワカメ、きのこ、海藻、果物など)と不溶性食物繊維(穀類、豆類、根菜など)をバランス良く摂取し、便のかさと柔らかさを保ちます。
発酵食品の摂取: ヨーグルト、納豆、味噌などの発酵食品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌が腸内環境を整え、便通を促します。
2. 生活習慣と運動
軽い運動とマッサージ: 医師の許可が得られれば、産褥体操や軽いウォーキングなど、無理のない範囲で身体を動かしましょう。また、お腹のマッサージ(「の」の字を書くように優しく)も、腸の動きを刺激するのに有効です。
排便習慣をつける: 毎朝、決まった時間にトイレに行く習慣をつけ、便意がなくても数分間トイレに座るように心がけましょう。
3. 産婦人科での治療
セルフケアで改善しない場合や痛みが強い場合は、必ず産婦人科やかかりつけ医に相談しましょう。
下剤の服用: 医師は、授乳中でも安全性の高い下剤(便を柔らかくする酸化マグネシウムなど)を処方することが可能です。自己判断で市販薬を服用するのは避けましょう。
漢方薬: 体質に合わせて漢方薬が処方されることもあります。